ADHD的LIFE

ポンコツ管理人による世の中にいる5%のポンコツな人達向けの誰得ポンコツブログ

自分が発達障害であることを認めた時に初めて次に進める理由

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僕達に一番重要なことは、発達障害の自覚症状があるかないかということだ。
これは簡単なことでありそうながらそうではない。

まず発達障害については義務教育では一切教えてくれないし、親も発達障害について知識がないことが殆どだ。

それに発達障害が原因で何らかのトラブルを起こしたとしても、子供のうちはよっぽどのことをしない限り、失敗しても許されてしまう。
結果、多くの発達障害は大人になってから気づくことが殆どだ。

 

自覚がなければ発達障害は改善できない

例えば同じADHDの人でもADHDの症状を知る人と知らない人では雲泥の差がある。
自分がどんな特性を持っているか把握できていれば、対策はできる。

すぐに忘れてしまうならメモを取る習慣を身に付ける必要があるし、相手のしゃべりを遮ってしまうなら意識して会話のキャッチボールを心がける等、意識の差で変えられる部分は多々ある。

勿論、意識はしていてもボロがでてしまうことは多々あるのは確かだ。
だけど、10回に1回程度ボロがでるのと、10回に9回ボロがでるのとでは相手の印象にかなり差がでるはずだ。

あいつまたミスしやがって」ではなく、「たまにのミスなら仕方ないよね。おっちょこちょいなんだからー」で済ませられるレベルにまで僕たちはもっていく必要がある。
それにはまず、自分が発達障害であることを自覚する必要があるのだ。

 

どうやったら自分が発達障害だとわかるのか

一番確実なのはやはり専門医に診てもらうことだ。
普通の病院と同じく、ネットで最寄りの病院を検索して予約を取ればいい。

発達支援センターでも発達障害を診てもらえる病院は教えてもらえるので、まずは地域の発達支援センターに電話してみるのもいいかもしれない。

ちなみに僕は10分程度の問診だけで、ADHDの傾向はありますねと言われた。
子供の頃のエピソードから大人になるまで、どういった症状があったかを説明する感じだ。

もっと詳しく突き止めたいなら知能テスト(別途料金負担)する必要があるけど、症状を自覚しているなら、その対策を自分で調べてすれば良いと言われた。

だから僕は知能テストまでは受けていない。「受けても貴方が思っている結果通りでると先生に言われたので、受けること自体が無駄に感じた」からだ。

結局病院に行く必要はあったのか

少なくとも、長年ADHDの症状があるんだろうなと思っていたことが、確信に変わった程度であったが、病院に行く意味はあったと思う。
心のどこかで「自分は努力が足りないだけなんじゃ?」と現実逃避していた。
プライドなんて無いけど、もしかしたらどこかでADHDであることを認めたくなかったのかもしれない。

僕はADHDであることを認めて、ワーキングメモリトレーニングを初めてるし、人との接し方についても一層気をつけるようになった。

多分そうなんだろうなって思ってるレベルの人は初診だけでいいから診てもらって確信に変えよう。
そうすれば自ずと何かしらの対策しなきゃいけないと感じるようになるはずだ。

ワーキングメモリってようするに何なのか自分なりに考えた 後編

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前回の記事で、ワーキングメモリとは情報を一時的に置いておく場所の箱のようなものであり、ADHDは「箱そのものの容量が少なさ+不注意による記憶管理力の無さ」が問題なのではないかと言う結論に至った。

owaterune.hatenablog.com

 前回の記事ではADHDが他のことに気を取られてしまい、買い物リストを忘れてしまうという内容だったが、簡単な解決方法がある。

 

日常生活レベルなら簡単な対策はできる

ADHDはうっかり何かを忘れやすいのは確かだ。
例えば買い物リストを忘れるならメモをとればいいだけだ。
スマホやケータイでもいいし、手帳に書き留めて置いてもいい。

ワーキングメモリが不足しているのなら「脳以外の場所に物理的に記憶しておけばいい」のである。

ADHDは買い物リスト以外にも、例えば鍵をかけ忘れてしまうとか、財布を忘れてしまうとか、傘を置いてきてしまうとか、日常茶飯事な人もいるだろう。

そんな人はメモの応用として「定期的に注意書きを見る」という動作を習慣づけよう。
スマホやケータイの待ち受け画面を注意書きにしておくなどしておけば嫌でも目に入るはずだ。

 

問題はそれだけでは補えきれない数々の場面

確かにメモ書きはワーキングメモリの足り無さを補ってくれるが、これは時間に猶予があったり、することが明確になっている場面に限る。

現実の生活においてはメモをとってる暇など無い場面は多々あるし、話を聞いてメモをとれる場面でもメモをとる為のワーキングメモリが足りてない場面があったりする。
また4コマ漫画にしてみよう。

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そう、ワーキングメモリが少ないと途中からメモを取りきれない。
これはADHDにとってよくある「お前話聞いてたの?」ってやつだ。

メモをとりながら聞くにしても、頭に話を一時的に保存しながら書くということになるはずだ。一時的に保存出来る場所に限りがあると、パンクしてしまい途中から話についていけなくなる。

結局のところ、普通に会社で仕事をする限り「ワーキングメモリの少なさは大きな足かせとなる」のだ。

 

 

これこそがADHDはシングルタスクと言われる原因

ADHDはシングルタスクであるとよく言われている。
シングルタスクと言うのは日本語で言うと単独作業だ。
よく言われるマルチタスクというのは日本語で言うと複数作業。

ようするにADHDは「同時にひとつの物事しか同時にできない」のである。

先ほどのメモの話はマルチタスクではなかったと思うかもしれないが、あの話の中身を見ると1班・2班・3班の作業内容についての説明だった。

あの朝礼がエディー君の作業内容だけに話を絞ればエディー君も覚えられた(メモを取りきれた)はずだし、エディー君はエディー君の仕事のとこだけ覚えて置いてねって言う命令があった場合でも、それだけなら覚えられたはずだ。

しかしそれだけでは許されないのが大抵の会社だ。
自分の作業だけ覚えておくのは最初なら許されるかもしれないが、後々ボロがでてくる。

ワーキングメモリが多ければ、「同時にたくさんの情報を捌ける=マルチタスク」となるし、ワーキングメモリが少なくて、「同時に少ない情報しか捌けない=シングルタスク」となるのではないか?

 

僕たちはシングルタスクでの訓練しかしていない

はっきり言ってしまうと、ADHDが使えない奴と思われる理由としてワーキングメモリ不足がある。しかし、それは努力や勉強が足りなかったからそうなったのかと言うとそうではない。

子供の頃、学校で勉強した内容はなんだろう。

・国語

・数学

・社会

・英語

・理科

代表的な科目はこんなところだろう。

学校の授業では基本的に先生が言ったことをメモして覚えて、与えられた時間で問題をといたりそんな授業ばかりだ。同時に大量の情報を裁く必要はないし、基本的に一つのことに集中していればいい。

勿論ワーキングメモリ不足で先生の言ったことをノートに書ききれないなど、些細な障害はあったかもしれないが、それが致命的なミスとなることはないだろう。

結局のところ、「ワーキングメモリを鍛える教育は行われていないので、生まれ持った資質に左右される」のが今の社会だ。

しかし無理もない。ワーキングメモリの本格的な研究が行われ始めたのは1970年代からだからだ。

ワーキングメモリーを鍛えるには

実を言うとトレーニング方法は以外と少なく、2016年現在、主に2通りのトレーニング方法がある。

ひとつはコグメドワーキングメモリトレーニング。

www.cogmed-japan.com

お値段は5週間で69800円と結構お高いが、ちゃんとした専門家がつくと考えれば投資する価値はあるかもしれない。

 

もう一つはニンテンドー3DSのソフト、東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニングだ。

東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング
東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング

 

Newニンテンドー3DS LL パールホワイト
Newニンテンドー3DS LL パールホワイト

 

鬼トレや3DSは発売から月日が経っており、もっていなくても20000円以内で揃えることが可能だ。それに試してみて合わなければ中古ショップにもっていけば半額は返ってくるだろう。

ちなみに僕は買ったばかりなのでまだ効果は確認できていないが、トレーニングの内容は脳に瞬間記憶を留める練習が沢山組み込まれているので、これを続けていれば効果はあるのではないかなと期待している。
もう少し触ってみたらまた記事にしたいところだ。

ちなみに川島教授はゲーム中にこんなことを言っている。
私は頭の良し悪しはワーキングメモリで決まると考えています」。
脳のエキスパートである教授がこう言うのだから、やってみる価値はありそうだ。

ワーキングメモリってようするに何なのか自分なりに考えた 前編

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ADHDのことを調べていくと、ワーキングメモリという言葉が頻繁に出てくる。
ADHDはワーキングメモリが足りないといったネガティブな内容の記事ばかりだ。
僕は深く考えずに、その言葉を使っていた。
ワーキングメモリが足りない奴=要領悪いヤツ」のことだろって思い深く調べる事をしなかった。
多分間違っては居ないんだろうけど、あまりにも大雑把に括ってしまっている。
今回は自分の勉強も兼ねてわかりやすくワーキングメモリについて書いていこうと思う。

 

ワーキングメモリとは何ぞや?

具体的にワーキングメモリとは何なのか、よくわからない時はとりあえずwikiを見てみるのが物事の調べ方だろう。とりあえずwikiを見てみた。

ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われている。一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられている。

ワーキングメモリ - Wikipedia

・・・なんだか難しい言葉がならんでいてよくわからない。日本語でお願いします。

いつもの僕なら、そっとブラウザを閉じてゲームでもやるところだが、それではワーキングメモリの事について何も判らないままなので自分なりに言葉を分解していく。

 

ワーキングメモリとは情報を一時的に保ちながら操作する為の概念だ。

 

とりあえず、難しい言葉を取っ払ってみたら、何となくだがわかる気がしてきた。
それでもまだ小難しい気がするのでわかりやすそうな言葉に置き換えていく。


ワーキングメモリとは情報を一時的に置いておく場所の箱だ

だいぶしっくり来たんじゃないかな?
それでも文面だけでは限界があるので管理人の下手くそな漫画で説明しよう。
普通の人と、ADHDとのワーキングメモリの差を頑張って表現してみた。
まずは普通の人のワーキングメモリを見てみよう。

 

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買い物の途中でおばちゃんにつかまった普通君だったが、普通の人はこれくらいならワーキングメモリで記憶できるので、なんなく無事におつかいをこなすことができましたた。というお話。

次にADHDの人のワーキングメモリについて見てみよう。

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ADHDのエディー君はマシンガントークマシンである、たかし君のおばちゃんに捕まって何を買うのか忘れてしまいました。おつかいに失敗して怒られちゃったってお話。

これだけならよくあるお話で済んでしまうかもしれないが、そう済まさずにワーキングメモリとの関係を見ていこう。

おばちゃんにも柔軟に対処したフツーくんの頭の中はこんな感じ。

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ADHDのエディーくんはこんな感じかな。想像だけど。

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ただ、これだとADHDの人は短期記憶領域が少ないから忘れてしまったと思われるかもしれない。確かにそれもあるしれないが、実際には注意配分能力が低いから買い物リストを忘れてしまうともとれる。
容量が少なくともおばちゃんの話を優先せずに買い物リストの記憶をとっておければ良いわけで、これは注意力が散漫だからという話にもなる。

結局のところ、「ワーキングメモリがあれば両方覚えられるし、注意力があれば重要なほうを覚えていられる」のかなと思うそしてADHDはどちらもないのだろう・・・。

長くなるので後半に続きます。

owaterune.hatenablog.com

 

 

のび太くんって発達障害じゃね?ポンコツ界のカリスマを真面目に考察してみた

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のび太くんといえばスポーツもダメ、勉強もダメ、何をやらせてもダメな絵に書いたようなダメ人間だ。ポンコツ界のカリスマといえばのび太くんと言っても過言ではない。

子供の頃は笑ってみていたのび太くんだけど、思えば自分と被るところが多々ある。

というか「のび太くんってまるっきり発達障害がモデルじゃね?」と思ったので今回はのび太くんを真面目に考察をしてみる。

 

のび太くんの容姿や体格

のび太くんの容姿はごくごく平凡だ。
本人は「漫画みたいな顔つきなんだろう」と気にしているらしいが、ブサイクではない。どこにでもいそうなメガネをかけた少年だ。というかジャイアン、スネオと比べるれば恵まれた容姿かもしれない。

体格は中肉中背でスネオよりは身長も高い。
ちなみに大人ののび太くんは176.9cmだ。大人ののび太くんは漫画やアニメでたまに出演するけど、なかなかの好青年だ。

owaterune.hatenablog.com

 ADHDはぱっと見ではわからないので、のび太くんも第一印象は良いだろう。

 

のび太くんの性格

のび太くんの性格はポンコツなのに明るく、人を思いやる優しさがある。
ポンコツなのに性格が歪んでいない理由としては、これも過去に書いたADHDの第一印象~という記事に当てはまる。

 ADHDは一見すると案外明るい(明るそうに見える)人が多いかもしれない。
というのも基本的に人間性能がポンコツ(すげー失礼だけど)なので、性格でカバーしなくてはならないからだ。
今で言う、まじめ系クズという奴が近いかもしれない。いや、まじめに物事に取り組んでるつもりでも、人間性能がポンコツだから結果的にクズなるという、意図してやっていない分、たちが悪いとも言える。

そう、ポンコツなのに明るくて優しいのは、ポンコツなのに性格も悪くては救いようがないからだ。優しい一面は自分を守る一面でもあるのだ。

 

のび太くんはいつもボーッとしている

のび太くんはいつもボーッとしていたり注意力散漫だ。石ころで躓いたり、空き缶で転んだり、犬のしっぽを踏んで追い掛け回されたり。兎に角しょーもないことで損をする。これはADHDの注意欠陥なんだろう。

それにのび太くんはいつも眠そうだ。というか、暇さえあれば犬みたいに寝ている。ADHDは疲れやすいので、眠気に襲われることは多々ある。
でものび太くんは寝付きがものすごく早いので、軽い睡眠障害がある僕からしてみれば羨ましかったりする。

 

のび太くんは勉強がまるでできない

のび太くんといえば0点だ。0点はのび太くんの代名詞とも言える。
ここまで全教科0点をとることは難しい。0点は漫画だから大げさにしても、普通は勉強を全くしなくても、知らず知らずに学習していたりして、20~30点はとれたりするだろう。

おそらくのび太くんは学習障害(LD)も併発している。発達障害持ちの人は複数の症状に当てはまる事が多い。学習障害といっても算数が極端にできなかったり、本が読めなかったりと様々だ。
のび太くんがどれに該当するのかはわからないが、何らかの障害は持っているだろう。

 

のび太くんはスポーツもダメ

のび太くんはスポーツもダメだ。勉強は出来なくてもスポーツができる子なら救いようがあったが、のび太くんはスポーツもダメだ。
自転車に乗ることもできないし、野球に参加すればエラーばかりでボールがこない外野に回される。
のび太くんがぎこちない動きでボールがキャッチできないシーンなんかは覚えてる人も多いのではないだろうか?

多分、発達性協調運動障害(DCD)も併発している。

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これも以前に書いた記事だが、まさにこれ、運動系がクッソ不器用。

いざ車の運転をしてみると、ADHDの不注意からか、ミスの連続だった。
僕の場合はそれプラス、発達性協調運動障害(DCD)があったらしく、これは大層な名前がついてるけど、ようするに運動系はクッソ不器用で要領が悪いということである。

 

のび太くんはやたらあやとりにこだわる

何をやってもポンコツなのび太くんだが、射的とあやとりだけはものすごい腕がある。
これは発達障害の興味があることへのこだわりをテーマに書かれている気がしてならない。

ちなみに発達障害は「過集中」という特殊体質を持っていることも多い。

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この過集中、自分が好きな分野であれば集中できるという何だかマンガじみたスキルだが、時折映画なんかで見せる、神がかり的な射撃能力を見ると発動しているような気もする。

どちらにせよ、普段の生活では役に立たないのが悲しいが、ドラえもんという作品において、のび太くんがダメ人間でなくてはならないから仕方ないとも言える。

 

のび太くんの本来の未来は起業家 

知らない人も多いだろうが、のび太くんは、ドラえもんが来なかった本来の未来では自分で会社を作っている。

理由としては「ポンコツすぎて、どこにも就職できなかったから」だ。

泣ける話であるが、日々悩んでいる発達障害の人たちは共感する面もあるだろう。
実際に普通の会社では満足に仕事ができず、自分で何らかの食い扶持を作る人は沢山いる。

ちなみにその会社は成功することもなく、花火をしたことが原因で、会社が丸焼けになって多額の借金を背負ってしまう・・・。悲惨すぎるだろ。

で、その借金が曾孫の代まで返せずに、未来からドラえもんが送り込まれたというのが、ドラえもんの第一話だ。

結果オーライだが、それ許されるなら、どこの家もドラえもん送り込むんじゃね?とか思ってはイケナイ。

 

のび太くんのモデルは誰なんだろう

ドラえもんというのは、40年以上前に書かれた作品だ。その頃には発達障害の「は」の字も日本には浸透していなかったはずだ。

それにしてはのび太くんのダメさ加減は妙に生々しくリアルに描かれている。

これは作者である藤子・F・不二雄先生自体がそういう一面があったからだ。
元に藤子F先生自体もこう明言している。

のび太は僕なんです

そう、のび太くんのモデルは作者自体であり、のび太くんの特技のあやとりを漫画に置き換えたのが作者なのだと思う。

そしてドラえもんという作品は本来「のび太くんと同じように救いようがないポンコツな子供に夢を与える」ために作られた作品な気がしてならない。

ドラえもん以外にも、藤子A・藤子F先生達の作品は自分たちは漫画でしか生きていけないということが描かれていることがある。まんが道なんかもそうだ。

このまんが道、藤子先生たちのリアルな漫画家生活をそのままマンガにしたものだ。

さすがに何十年も前に書かれた作品なので、絵は古臭いところもあるが、「自分が好きなことを仕事にし、全力で取り組むという物語」は今見ても面白いし、参考になる。

読んだことが無い人は一度読んでみるといいだろう。

例え人とは違う道を選んでも何とかなることもある」と、出来が悪い人達に先生たちはアドバイスしてくれているような気がした。

発達障害が無職になった時の食いつなぎ方

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発達障害は運に恵まれないと転職が多くなってしまいがちだ。
僕も理由は様々だけど、3回ほど転職している。
このご時世、転職先は中々見つからないし、焦ってキツイところに入社してしまえば、履歴書を汚すだけとなってしまう。
就職先をしっかり探していると、失業保険が切れてしまうこともよくあるだろう。
アルバイトすればいーじゃんというけど、基本ポンコツの発達障害はアルバイト先を間違えると酷い目にあうのだ。

 

発達障害とアルバイトは相性が悪いことが多い

発達障害にとって体育会系である飲食店のアルバイトは過酷だ。
マルチタスクを多く要求されテキパキと仕事ができないと、ヤンチャな人達に後ろ指を指されるだろう。ほぼ間違いなく失敗するからやめとこう。(経験談)

次に工場等の生産系、これは運ゲーだ。本当に流れてくるタンポポに菊の花を添えるだけみたいなバイトもあるからだ。これなら多動性などがなければ、本当に誰でもできる。
しかしテキパキと動きながら器用さが求められるような組み立て系がある場合は別だ。
やはりここでも「あいつ使えねーなー」が待ち受けている。
誰でもできる簡単な仕事というのは、テキパキと動く器用さが要求される」のだ。

 

あれちょっとした小遣い稼ぎも出来なくね?

このようにバイト先によっては使い物にならなくなる僕らだが、お金がないと生活はできない。かといってアルバイトでは使い物にならないし、いつ辞めるかわからないのに人との関わりが煩わしいと考えてしまう方も多いのではないだろうか?
そう考えると、食いつなぐというのは案外難しいということがわかる。
 

本当に一人で出来る仕事は単発系が多い

本当の意味で「誰(発達障害)にでも出来る簡単な仕事」というのは単発系が多い。
具体的に言うと以下がある。

・交通量調査
 基本的に一人でカチカチするだけ。
 13時間(内休憩4時間くらい)で10000円くらい。

・プラカード持ち
 基本的に棒立ちして、たまに訪ね人が来ると誘導。
 8時間で8000円くらい。

・ティッシュ配り、チラシ配り
 8時間で10000円前後。

・ポスティング(ポストにチラシを入れるお仕事)
 入れた枚数によるが、時給800円前後。
 自分のペースで出来るのが強み。

このような1日だけの短期アルバイト はショットワークスで募集していることが多いのでオススメだ。

単発系の良い所は、日当が比較的高く、何より煩わしい人間関係が無いと言うことだ。
基本的に人間性能は求められないのでオススメできる。

パソコンを使った在宅ワークを考える

単発系アルバイトだけでは不安定な方は在宅ワークも検討しよう。
僕はクラウドソーシングサイト(CrowdWorks 等)で主にライティングの仕事を請け負っていた。

ライターと言うと難しそうだが、極端な話、日本語とブラインドタッチさえできれば、誰にでも出来る仕事だ。
成果報酬型なので、時給と言う概念はないが、一文字の単価で大体を割り出すことができる。

僕の場合は1000文字で1時間前後かかる。興味がある分野はもっと早く書けるし、そうでない分野は800文字くらいになってしまう。
請け負う仕事を吟味すると大体1文字0.5円~1円くらいに落ち着くだろう。
つまり時給500~1000円くらいになる。

こう聞くと苦労に見合わなそうだが、通勤時間0時間で好きなときに仕事をしていいという計り知れないメリットがある。実際に僕は空いた時間を作業に当てて、一ヶ月1万程度は稼いでいる。

また、僕は使ったこと無いサイトだがより、高単価でライティングの仕事専門に募集しているサイトもある。

高単価の在宅ライターサービス【サグーライティングプラチナ】

クラウドソーシングサイトで慣れてきたらこちらのライティングに特化したサイトを使ってみるのも良いだろう。

 

ちなみに在宅ワークでは「データ入力の仕事も沢山あるが、多くが時給に見合ったものでないことを覚悟したほうがいい」。
例えば150件の入力項目があり、1項目1分でできますという謳い文句の仕事があり、報酬は3000円だったとしよう、時給に換算すると悪く無い。
が、実施にやってみると、1項目に3分かかって、慣れても2分はかかるという仕事がザラにある。

詐欺と言えば詐欺だが、1分で作業できる人もいるかもしれないのだから、こちらは泣き寝入りするしかない。

データ入力に限らず、「在宅ワークは自分で仕事を見極める」必要が多いのでそこは注意したほうがいい。

 

追記

無職になる前にやっといたほうがいいことも記事を書いてみたので、よかったらこちらもどうぞ。

 

owaterune.hatenablog.com

 

ADHDは車の運転を出来るだけしないほうがいい

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ADHDの人は車の運転で事故を起こしやすいと言われている。
ADHDの基本症状は不注意・多動・衝動性なので、これだけ見ても運転に向いていなさそうなのがよくわかる。

僕は大きな事故は無いが、一回だけ駐車場から出る際に親の車にぶつけてしまって修理費で20万円近くふっ飛ばしたことがある。貧乏なのに洒落にならない・・・。
今回は実際に僕の体験談を混じえながら書いていこうと思う。


そもそも免許を取る前から向いてないと判っていた

日本社会には車の免許は持っていて当たり前だという空気が未だに根強い。
二十歳になるまでに男性はマニュアル車の免許を取りに行って当たり前だと言う空気に流され、僕も当然マニュアル免許を取りに行った。

いざ車の運転をしてみると、ADHDの不注意からか、ミスの連続だった。
僕の場合はそれプラス、発達性協調運動障害(DCD)があったらしく、これは大層な名前がついてるけど、ようするに運動系はクッソ不器用で要領が悪いということである。

教官にボロクソに言われた。社会に出て通用しないよとまで言われた。
あいつらも商売なので下手くそは徹底的超過(合格できないと追加料金を支払う必要がある)させる。今でこそわからないが、人を見下したような発言も平気でした。

基本的に車の教官というのは車の運転が得意な人がなるものだから、車の運転が下手くそな人の気持ちなんて知ったことはないのだ。

ペーパーの適正検査で貴方は車の運転に向いていませんという結果もでた。
今思うとこれはADHDがあるかどうかのテストにも思える。
確かにテストの通りだと思うから反論の余地はない。

 

ADHDの症状があると運転を主とする職業の選択肢はなくなる

そんなこんなで何とか免許はとったものの、車の運転を主とする仕事には就けないかなと思った。
これは車の運転スキルというよりも、やはり不注意によるものが大きい。

それプラス、ADHDは空間把握が弱く、方向音痴な人も多い。僕もその一人だ。
タクシーやトラックの運ちゃんになったとして、明後日の方向に行ってしまったり、一方通行道路に間違えて侵入してしまったりしてきっと仕事にはならないだろう。
それにどんなに注意をしていても、四六時中運転していれば不注意の特性からいつかは事故も起こしそうだ。

車の運転する職業は煩わしい人間関係はあまりないので、アスペルガーの人でADHDの症状が無い人は向いていると思う。
ADHDの場合、一人で黙々とできる仕事なのに特性から選択肢に入らないといのが泣けてくる。

 

車通勤してみた時の感想

そんな僕だけど、目立った事故は冒頭の一回しか起こしておらず、ゴールド免許を維持している。
自分が向いていないことを自覚しているからか、安全運転を心がけているおかげなのかもしれない。

そして、1つの問題があった。これは毎日車通勤をしてみて初めてわかったことだけど、居眠り運転に陥る可能性があることだ。

ADHDの人は睡眠障害を持っていることが多く、僕も幼少のことから寝付きが悪かった。それは大人になっても改善されることなく、睡眠不足を感じる日々だった。

慣れてる道を走るとどうしようもなく眠くなる日も多く、1時間かかる道のりの半分くらいに差し掛かると、僕はコンビニに車をとめて10分位仮眠をとる日々も多かった。

やはり、「根本的に車の運転に向いていない」のだ。万一「大きな事故を起こしたら取り返しがつかない」ことになる。
それでも余っ程の都会にでも住んでいないと、車の運転をせざる負えない時が多々あるのは悩ましい。

追記

どうしても車を運転せざるおえない人も沢山いると思うので、ADHDが運転するときの注意点も書いてみたのでよかったらどうぞ。

owaterune.hatenablog.com

 

発達障害の末路

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僕は将来どうなるのだろうってよく考えることがある。
25歳を超えると、自分の限界が見えてくる。
人並みか、人並み以上か、人並み以下なのか段々わかってくるようになる。
とりあえず、並み以下なのであろう。
そして人並みの生活をすることは実は自分にとってはとても難しいことに気づく。

道行く幸せそうな人達とそうでない人達

街を歩いてみると、楽しそうにしている学生達が羨ましく映る。
僕はリア充ではなかったし、いじめられた時期もあったけど、それでも楽しかった時期は多かった。
同年代で他愛のない毎日過ごすってことは実はとても貴重なことで、学生の僕にはそれがわからなかった。宝くじがあたって大富豪になったとしても、同じ経験はできないだろう。

幸せそうな若い夫婦と小さな子供が羨ましく映る。
僕はおそらく、こうはなれないのだろう。自分のことで精一杯だ。
自分の世話もろくにできないのに人と一緒に暮らせるのかとか、自分の発達障害が子供に遺伝したらどうしようとか、そんなことを考えてしまう。
まぁそもそもモテる要素もないからそんなことを考える必要もないといえばないのだけど。

路上生活をしている人が将来の自分に重なって見える。
よく観察しているとわかることだけど、路上生活してる人は一人でブツブツ何かにキレている人が多い。

子供の頃はこの人達は得体の知れないに恐ろしい人に見えた。知った今は、この人達はきっと何らかの発達障害なんだろうと思うようになった。

彼らの若い時代はどんな人達だったんだろうとか、どんな仕事をしてきたのだろうかとか、家族が亡くなって一人で生きていくしかなくなってこうなってしまったのだろうかとか、色々妄想を張り巡らせた。
もしかしたら、僕は昔の彼らと同じなのかもしれない。

 

そうならない為には自分で生きる術を見つけるしか無い

僕も含めて、多くの人達が家を失うくらいまで追い詰められたなら生活保護を考えるだろう。それすら却下されたならもう自らの手で命を絶つしかないんじゃないかと思う。
そうなった時、少なくとも自分なら人生を挽回する気力はもう無い。

ちなみに他に発達障害は支援は受けれるのかと言うと、発達障害単体では障害年金は降りない。他の鬱病などの精神病を発症していれば貰える可能性はある。

障害者作業所なんてものはボランティアに近いし、誰かに養っていてもらえないととてもじゃないけどそれだけでは暮らしていけない。
一般企業の障害者枠は給料が安いだけで、現状あまりあてにならない。

ようするに発達障害はハンデがあるにも関わらず、録な支援は受けれないから、自分で「そうなる前に生きる術を見つける」しか無い。この辺の闇はまたどこかで記事に書こうと思う。