ADHD的LIFE

ポンコツ管理人による世の中にいる5%のポンコツな人達向けの誰得ポンコツブログ

発達障害は遺伝や環境が原因なのか3つの観点から調べてみた

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発達障害の自覚症状がある人や、身内に発達障害持ちがいる人は、その原因が知りたいだろう。
遺伝的な物であれば、正直、ある程度はどうしようもないし、後天的なものであれば、何か改善策があるのではないかと思うのが普通だと思う。

僕自身も、過去に何故こんな厄介な障害を抱えることになったのか知りたくて、自分なりに調べてみたりした。

今回は発達障害の原因は何なのか、なるべく簡単にわかりやすく見ていこう。

 

発達障害は先天的な障害?後天的な障害?どっちなの?

結論から言うと、先天的な障害。
つまり、オギャーと産声を上げた時からだ。

なので、決して胎児へのタバコの煙が原因でもないし、アルコールが原因でもない。(まぁ胎児に悪影響は変わりないからやめといたほうがいいけど・・・)

そして、誤解されがちだが「子供のしつけ・育て方」が原因ではない。

つまり、そういう特性をもって生まれてきたということ。
後付けでそうなったわけではないのだ。

大人になって発達障害の症状が出てきたと言う人もよくいるが、それはストレス、いわゆる、うつ病の症状で脳の機能が低下している、もしくは今まで自分が気が付かなかっただけで、そういった特性を持っていたという可能性がある。

 

先天的な障害ということは、やっぱり遺伝が原因なの?

正直な話、医学的に未だによくわかっていない。
ただし、そういった傾向というものはあるらしい。

事実、僕の父親は注意力散漫だし、僕はそれをしっかり引き継いでいる。
これは思い込みなんかではなく、父親も母親も、

「お父さんの子供じゃあ仕方ないね(笑)」

と、諦めモード。いや、僕は笑えないんですけどね。

まぁこれは「たまたま僕がその負の部分を引き継いでしまったということ」で、人間の遺伝子というものは、とても複雑な物。

発達障害を持っていない両親からも、発達障害の子供が生まれることはあるし、発達障害持ちの両親から、そうでない子供も生まれる。

よくよく周りを見て考えてみてほしい。

お兄ちゃんは超イケメンで勉強もスポーツもできるのに、弟は・・・
的な、「本当に同じ両親で同じ環境で育ってるのかよ!」みたいな、気の毒なケースは身の回りに沢山あるだろう。

だから、「遺伝なんてものは、無限にあるくじ引きをするようなもので、気にするだけ無駄」なのだ。

周りにそういうことで悩んでいる人がいたら、そうアドバイスしてあげよう。

 

男女による、発症率の違いなどはあるの?

結論から言うと、男4:女1くらいの割合で発症率が違う。

え、男ってダメじゃんと思うかもしれないが、それは男と女の役割が違いが現れているからだ。

まず、会話能力の差を見てみよう。
女性はおしゃべり好きなのは世界の共通だが、男女の1日の会話における単語数の差は男性が7000語に対し、女性は20000語に達するらしい。

なんで女性がおしゃべり好きなのかはともかく(所説色々あるので、自分で調べてみてください。)、女性のほうがコミュニケーション能力にすぐれているのは確かだ。

コミュニケーション能力に長けている、女性のほうが、アスペルガー症候群のような症状が出にくいのは予想がつく。

 

次に多動性(ADHD)の部分を見てみる。

男の子のほうが女の子より、活発的なのは言うまでもないだろう。
太古の昔から、男は外へ狩りをしに行き、女は家を守ってきたので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれない。

そもそも、ADHDの特性は狩人(ハンター)に最適なものだったと研究があるくらいだ。

ADHDは直感や五感で、衝動的に動いてしまうことが多い。雑音にも敏感。
飽きっぽくて、興味の対象が次々と移る。

また、過集中という特性があり、自分が好きなものに対しては異様に集中力が高まるという一見するとカッコいい特性をもっている(ことも多い)。

owaterune.hatenablog.com

それらをうまく使って動物を仕留めていたらしい。

なるほど。そう聞くと、たしかにハンターとしては優秀そうだ。
だが、現代では安定性の高い、農耕的な生活が求められるわけで。

・・・現代ではクソの役にも立たないことの方が多いけどね!
モンハンでもやってましょう。ってことですかね。

そう考えると、発達障害って人間が進化するうえで、いらなくなった部分なのかもしれない。

つまり、「女性的な部分が多くなった現代社会においてはその特性は障害となる」ということだ。
なので、「男性に発達障害が多いのは当たり前」と言える。

 

まとめ

今回のまとめを箇条書きしてみる。

  • 発達障害は先天的な障害であり、環境や子育ての問題ではない
  • 遺伝的な要素はあるが、遺伝子の優劣なんて運にすぎないから気にする必要無い
  • 男性のほうが発達障害率は多いが、それは男女の役割の違いによるもの

世の中、まだまだ偏見を持っている人は多く、発達障害は親のしつけがなってないからだなんていう人もまだまだ多くいるが、こうしてみてみると、本人の特性によるものが多い。

とはいうものの、親が理解していれば、子供が得意なもの、興味があるものを延ばしてあげられる可能性がある。

owaterune.hatenablog.com

なので、子供の特性を知っておくことは、とても重要なことだ。

以上、発達障害は遺伝や環境が原因なのか3つの観点から調べてみた。でした。

発達障害とグレーゾーンの境界線で悩んだら考えるべき2つのこと

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自分が発達障害であると、自覚・診断されていると、時々わからなくなる。

一体どこからが普通の人で、どこまでが普通の人なんだろうと。
コレができないことは普通なのか、発達障害だからできないのか。

それは自分が発達障害ではないかと疑っている人もそうだろう。
発達障害と言うグレーゾーンの障害は、とても曖昧なものなのだ。

今回は発達障害のグレーゾーン問題についてみていこう。

 

何らかの障害を抱えている人たちは日本に5%以上いる

このブログのサブタイトル、世の中にいる5%の~というように、統計の所説は色々あるけれど、人口比における発達障害の割合はとても高い。

その5%も発達障害と分類されているが、症状は人によって様々だ。

  • ASD(自閉症・アスペルガー)
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)

これらの症状は同じ発達障害と言っても全然異なる。
そして個々の症状のレベルも全然違う。

同じ発達障害でも、僕みたいに騙し騙し何とか生きている人もいるし、
以前紹介した「発達障害のピアニスト  野田あすかさん」のように症状が重い人もいる。

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そもそも、発達障害といってもASD・ADHD・LDで症状は違うし、併発しているパターンもあるしで、同じ発達障害に分類されていると言っても、その症状や濃さは人によって様々だ。

一つ共通して言えるのは、能力がデコボコしている、普通の人から見れば「規格外の人たち」と言うことだろう。

グレーゾーンの発達障害でも生きてく上では十分困る

確かにグレーゾーンの発達障害なら、「何とか」生きていける。
何とか」だから、色々無理をしながらということだ。

グレーゾーンの厄介なところは、「他人から見たら何でもない普通の人」ということ。

それは親からみてもそうだ。
普通の人として見られるから、普通のことはできて当たり前。

何でこんなこともできないの?

甘えてんじゃないの?

甘えてーんじゃねーぞマンが沸いてくるのだ。

owaterune.hatenablog.com

グレーゾーンな問題の一例として、僕の経験談をあげてみよう。

僕はADHDのせいか空間把握能力が低い、いわゆる方向音痴なのせいで、仕事で結構失敗している。

具体的にいえば、仕事の客先で工場の部屋に入ることになった。
その工場は広大で無機質。一度道順を紹介されたくらいでは、僕には正しい道順を覚えてその部屋に入ることは困難だ。

でも、周りの人たちにとっては一度で道順を覚えることは普通のことだった。
そして方向音痴の僕には無機質な工場の道順を一度で覚えることは、工夫しても難しく、迷子になってしまう。

  • 一度目の失敗は、「誰でもあることだよ」で片づけられる。
  • 二度目の失敗は、「次から気をつけろよ」で済まされる。
  • 三度目の失敗は、「前にも言ったろ」で目をつけれる。

迷子と言っても、管内放送で呼び出されるわけじゃなく、少しだけ集合場所に遅れるくらいの話だ。
それでも十分バッシングの対象になってしまう。

そういった、一見すると「些細な適応力の低さが、社会で生きるということにボディーブローのようにジワジワ効いてくる」。

 

普通と発達障害のボーダーラインとは何なのか

上記のようなことは誰にでもあることかもしれない。

よく自分でもわからなくなるのが、失敗の原因が発達障害のせいかどうかだ。
言い換えれば、「その失敗は発達障害だから仕方ないと思い込むか」だ。

僕は発達障害だから仕方ないとは思いたくない。
だけど、確かにどうしようもないこともある。

・・・本当にどうしようもないことは、諦めるしかないかもしれない。
でも、グレーゾーン程度の発達障害なら工夫することで補えることが多いのだ。

発達障害だから、と思考停止して全てを諦めるのはあまりにも情けない。

そもそも、普通や発達障害の定義ってなんだろう。
実を言うと血液型診断みたいな、曖昧なもので、本当は定義なんかないのではないか。

本当に大事なことは、きっとこの2つしかない。

  • 自分の弱点や欠点を見出してそれを補うこと
  • 自分の得意なことを見出してそれを延ばすこと

世の中の曖昧な定義は確かにそういった傾向がある人には参考として役に立つ。
けど、結局のところは、自分のことは自分が一番わかるはず。

だから、悩んだら自分をまっすぐ見てみよう。欠点も長所も。

少しずつでも、いいから。

以上、発達障害とグレーゾーンの境界線で悩んだら考えるべき2つのことでした。

ADHDが部屋の整理・片付けをする際に守るべきたった2つの基本

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ADHDは先延ばし、めんどくさがり屋、計画性の無さという、人生において足を引っ張る特性を沢山もっている。

そういった特性のせいか、片付けがヘタクソな人が多い。

よくテレビで放送される「片付けられない女」(なぜ女性ばかり取上げられるのかは謎)のようなゴミ屋敷のような部屋は稀だと思うが、ごちゃっとしている部屋になってしまっている人も多いのではないだろうか。

そこで、今回は後回しにしがちな、部屋の片付けについて記事にしてみた。

 

そもそも部屋を片付ける意味ってあるの?

僕は1年くらい前、部屋を大幅リニューアルしようと考えた。
いらないものを大量に捨てて、収納方法や部屋のレイアウトも一新。

その結果。

  • 不要なモノを無くし、必要なモノを残す = 部屋の機能性向上
  • シンプルで整理されている部屋 = 部屋を維持しようとする意識
  • 片付いた部屋を毎日見る = 謎の自己満足感

うーん。片付いた部屋ってすばらしい。
まず、不要なモノを無くせば、必要なモノにすぐ行きつくようになる。

 

owaterune.hatenablog.com

ADHDは忘れっぽいので、モノを無くしやすい。
この記事で書いたような便利グッズもあるけど、「まずは部屋を整理して必要なモノにすぐアクセスできるようにするべき」。

そして、部屋が整理されていれば、当然それを維持しようとする意識が生まれる。
ゴミ屋敷がいつまでもゴミ屋敷なのと同じように、シンプルな部屋はいつまでもシンプルな部屋」でいられるのだ。

そうやって、頑張って部屋を一新すると、謎の満足感が得られる。
普段、自己嫌悪ばかりになりがちな発達障害において、この満足感って結構大事なことなのだ。

 

部屋の整理、基本はとてもシンプル

  • 不要なモノを捨てる
  • 必要なモノに置き換える

たったこの2つだけだと思う。

不要なモノの定義は人によって違うけど、個人的には「半年使わなかったモノは不要なモノ」だ。

自分の部屋を見渡してみよう。
何年も前から動かしてないのに、そこに居座っているモノがあるんじゃないだろうか。

もしかしたら、使うかもしれない・・・。
それは何年後?  何十年後?  ・・・生きてる間に使う?
それなら、「必要になったら買い戻せばいいだけ」だ。

そう考えると、「実は必要なモノって本当に少ない」。

それが終わったら、必要なモノを置き換える。
これは、必要なモノではあるんだけど、もっと便利なモノがあった場合、そちらに置き換えたほうがいいということ。

例えば、テレビなんかその代表。
アナログブラウン管テレビでも、チューナーを使えばまだ使えるけど、わざわざ使ってる人は殆どいないはず。

普段使うモノは新しいモノに置き換えたほうがメリットが多い」。

 

いらないモノは容赦なく捨てまくれ

僕の部屋は一見すると、そこそこ綺麗だったんだけど、見えないところがごちゃっとしていた。

それらが何だったかというと、

  • 本/マンガ本/教科書
  • 古いゲームソフト/ゲーム機
  • VHS(ビデオテープ)
  • 古いパソコン
  • プリント類

こんなところかな。

本や教科書、ゲーム類は売れるなら売ってしまおう

まず、本。繰り返し読む本も勿論あるんだけど、一回きりしか読まない本もたくさんあった。でもなんか本ってコレクションしたくなっちゃうんだよね。
後でブックオフとかで売ればいいやとか思いながら、結局売らなかったりする。

教科書なんかも同様で、思い出もあるし、何かの役に立つかもしれないとか思って。
結局、一度も開くこともなく朽ちていったり。

古いゲーム機やゲームソフトとかも思い出が詰まったものなので、なかなか捨てられないけど、そもそもテレビ側の端子がHDMIになって使えなくなっちゃったりしてるものもあった。

そういった「思い出はモノを整理するときに邪魔をする」。
でも、思い出で散らかった部屋は一度、整理したほうがいいと思う。

僕たちが生きているのは「今」だから。過去のモノに縛られても仕方ないでしょ。

ただ捨てるだけではもったいないので、お金にしよう。

ネットで申し込んで、梱包して送るだけ。
値段がつかなかったものは引き取ってくれるし、どうせ捨てようとしていたものがお金になるなら儲けものだろう。

あと、調べてて、びっくりしたんだけど、今どきは教科書も売れるんだよね。

教科書って結構高いうえに、結局は卒業したら使わないからもったいない。
売れるなら売ってしまおう。

 

VHS(ビデオテープ)はDVDに変換してくれるサービスもある

ビデオデッキやテープもなかなか捨てられないもの。
やっぱり思い出があるし、でもDVD、ブルーレイ全盛のこの時代では使わない。

僕はデッキ、VHSごと捨ててしまったけど、未だにもっている人の中にはビデオカメラで撮影された思い出の映像があるからって理由の人も居るだろう。

そういった場合、デッキを捨てるってことは、中々できない。
なので、DVDに変換してくれるサービスを利用してみたらどうだろうか。

ビデオテープのままだと、劣化してしまう可能性もあるし、デジタルに変換したほうがいいだろう。

 

古いパソコンや家電はリサイクル業者に引き取ってもらえば無料

今の時代、普通に捨てるにしてもリサイクル料金がかかってしまう。
なので、リサイクル業者に送って処分してしまうのも手。

送料無料!壊れていてもOK!!パソコン&家電回収が0円

壊れていてもOKなのが地味に嬉しい。
パソコンの中身はデータ消去してくれるらしいけど、不安ならハードディスクを抜いておこう。

 

溜まっているプリント類は片っ端から捨ててしまおう

意外と地味に困るのがプリント類だ。
これ、捨てないほうがいいかなっていう用紙がどんどん溜まっていく」。
溜まってしまっているなら、片っ端から捨ててしまおう。

見られちゃいけないような書類があるなら、シュレッダーの購入も検討しよう。

アイリスオーヤマ シュレッダー P5GCX ブラック
アイリスオーヤマ シュレッダー P5GCX ブラック

家庭用のシュレッダーで値段も手ごろで、性能もそこそこ。
手で回すハンドタイプのシュレッダーもあるけど、疲れるし、電動のほうがいい。

 

新しいモノに置き換えれば省スペースになったりする

不要なモノの整理が終わったら、今あるモノを新しいモノに置き換えてみたらどうだろう。

僕が置き換えたモノは、

  • 新しい本の購入 → 電子書籍
  • ゴチャゴチャとした配線類 → 無線化
  • 無駄があった収納スペース → 収納グッズで省スペース化

こんな感じ。

 

Fireタブレットの購入で電子書籍に目覚める

僕はAmazonヘビーユーザーなので、Amazonプライム会員に登録している。
プライム会員の場合、ただですらコスパの良いFireタブレットがもっと安く買えたりするので、購入してみた。

Fire HD 8 タブレット (Newモデル) 16GB、ブラック
Fire HD 8 タブレット (Newモデル) 16GB、ブラック

最初は動画とかを寝っ転がりながら見るために買ったもので、電子書籍にはあまり興味がなかった。

というより、「アナログのがよくね?読まなくなったら売れるし。デジタルだと読みにくそうだし」。

なんてどちらかというと、悪いイメージをもっていた。

そんなイメージを持っていた僕だが、Amazonプライム会員だと、月一で本が一冊無料になるので、試してみると・・・。

これがメッチャいい。

スペースとらないし、サクサク読めるし、読みごたえはアナログと変わらないし、本も汚れたり、ページが切れたりしない」。

むしろなんでもっと早く、電子書籍にしなかったんだというレベル。

本をいっぱい読む人にはこんなサービスもある。

勿論、Amazonで売っている本がすべて無料になるわけではないので注意。
色んな本が読みたい人向けのサービスだと思う。

そんなこんなで、新しく購入する本は大体、電子書籍で読んでいる。

 

ゴチャゴチャとした配線を無線にしてみる

部屋の配線類はとてもゴチャゴチャしやすい。
特にデスクトップパソコンなんかを使ってると、モニタ、マウス、キーボード、PCの電源、スピーカーなんかでもう、うざったくてしょうがないレベル。

なので、無線化して省スペース、見栄えをよくしてみよう。

【ロジクール ワイヤレスセット】ワイヤレスマウスM545BK + ワイヤレスキーボードK270
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あと、LANケーブルもWi-Fiにしてみたらどうだろう。
ネットゲームをする人はラグができてしまうのでお勧めしないけど、普通にネットをみるだけならWi-Fiで十分。

スマホやタブレットも対応できるしね。

BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps 【Nintendo Switch動作確認済】 WSR-300HP/N
BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps 【Nintendo Switch動作確認済】 WSR-300HP/N

僕はこのWi-Fiルータを使用している。
通信も安定していて、特に問題ない。設定も超簡単。

広い家に住んでる人は少し上のモデルのほうがいいだろうけど、そうでない人にはこれで十分だ。

 

無駄な収納スペースを見直す

自分の部屋は図書館や、漫画喫茶とは違うので、マンガや本は必ずしも本棚にいれておく必要はない。
それに本をむき出しにしておくと、劣化していく。
こんな風に収納ボックスに入れてしまうのも手だ。

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これなら積み重ねることもできるし、頻繁に取り出すなら、収納BOXにラベルを張ったり工夫しよう。

本以外にも、小物入れ的なものは100円均一なんかにいけば大体揃うはず。
自分の部屋に合いそうなものを選んで、シンプルな生活をおくろう。

 

今回の記事をまとめてみる

  • 部屋をシンプルにすれば機能性が向上し、汚さない意識が働く
  • 半年動かないモノは不要なモノなので捨てる(思い出のモノでも)
  • どうしても捨てられない思い出はデジタルに変換する
  • 余裕があれば、ただ捨てるのではなく、売ってお金にする
  • 捨てるだけで、お金がかかるものは業者に引き取ってもらう
  • 書籍の買い方をデジタル化する
  • 配線をデジタル化する
  • 収納を工夫する

部屋の整理は不要なモノの整理と、必要なモノの置き換え。
本当に必要なモノは実はとても少なく、それは不要なモノを整理したあとでないとわからない。

まずは不要なモノを整理して、そのあと色々工夫しよう。

シンプルな部屋って気が休まるよ。

 

ADHDが寝つき悪い理由とその対策を調べてみた

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ADHDは寝つきが悪い人が多いと言われている。
僕もその一人で、昔から人1倍、いや2倍は寝つきが悪い。

それはオギャーと産声をあげてから、これまでずっとそうだ。
寝つきの悪さから、睡眠不足に陥るのは生きていく上での悩み。

同じように悩んでいる人も多いと思うので、記事にしてみる。

 

寝つきが悪いのは生まれつきからの話

冒頭に書いたように、僕は昔から寝付くのが大の苦手だ。
それは物心がつく前からの話で・・・

つまり、赤ん坊の時からだ。
母親が言うには、夜泣きしまくって大変だったらしい。

というか、疲れて眠りたいのに眠れないから、
それに怒って泣いていたらしい。

全く、我ながら迷惑な赤ん坊だ。
かーちゃん、生まれてきてごめんなさい。

物心ついた後も、僕はとにかく寝るのが苦手だった。
布団に入っても、全然眠れない。

でも、子供は寝て育つもの!って思っている、幼稚園の先生や親達は、
早く寝なさいって怒るから、僕はひたすら寝たふり。

周りの子供たちが、寝息をたてて寝ているのを見て、
なんで僕だけ、すぐ眠れないのだろうって思ってた。

幼少期のころから、こんなんだから、後天的なものではなく、
僕は生まれた時から、寝つきが悪いのだ。

ちなみに父親は明らかに僕から見ても、注意欠陥なのに寝るのはやたら早い。
布団に入って5分かからず、いつも幸せそうに寝ている。

どうせ発達障害なんて厄介なものを遺伝させるなら、
そこも遺伝させてくれって、神様頼みますよ、ホントに。

 

それは、感情の沈静化が苦手だから

ADHDの人は何故寝つきが悪いのか、
いくつかの記事を参考にさせてもらった。

なんか、脳の構造の問題とか前頭葉がどうのこうのとか、
小難しい話が沢山でてくるんだけど、ものすごい噛み砕くと、

感情の沈静化が苦手だから。

という、自分なりの結論に至った。

僕がすぐ眠れる時は、感情が沈静化している時だ。
当たり前のことだけど、寝る時ってなんも余計なことは考えてないよね。
いわゆる、「心を無にする」ってやつだ。

感情が沈静化していないと、余計なことをグルグル考えて、
例えばブログに何書こうとか、明日の仕事は~とか寝る前に考えてしまい、
結果として眠れない。

この、「心を無にする」つまり、感情の沈静化がADHDは苦手だ。

僕は普通の人になったことはないので、普通の状態というのが実はよくわからないが、
常に何かを頭の中で考えている。感情が常に荒ぶっているのだ。

その何かっていうのは、今自分がしている作業以外のことも多い。
例えば、仕事をしながら、他のことを考えたりで、
目の前のことに集中しきれていないことが多いのだ。

だから、寝る時も、脳が寝るという作業にすぐには集中しない。
普通の人が寝るモードに移行するのが1回で済むとしたら、
僕たちは5回も6回も、余計なモードにシフトする必要がある。

なので、寝るという作業が難しい僕たちは、
どうしても日常的に睡眠不足に陥りやすいのだ。

 

慢性的な睡眠不足について具体的な対策は?

寝るという作業が苦手な僕たち。

心を無にするということは口では簡単に言えるが、それが簡単にできれば苦労しない。

なので、その感情を無理にコントロールしようとするのではなく、
寝やすい環境」と「質の良い睡眠」を作るしかないのではないだろうか。

ということで、まずは睡眠導入の対策から。

寝る前のスマホいじりはやめられないので、ブルーライトをカットしてみる

寝る前のスマホいじりは、寝つきにくくする要因とよく言われている。
液晶から出るブルーライト(紫外線)が感情を高ぶらせてしまう云々らしい。

でもまぁ、そんなことはわかってる人も多いだろう。
それでも、スマホいじりはやめられないとまらない。
現代人でスマホ中毒なのは当たり前のことだから、仕方ないね。

ので、元凶となるブルーライトをカットしよう。

 

Nimaso iPhone 7 / iPhone 7 Plus 専用 ブルーライトを92%カット 強化ガラス 液晶保護フィルム 厚さ0.3mm 高透過率 3D touch 対応 気泡ゼロ 硬度9H(5.5インチ For iPhone7 Plus)
Nimaso iPhone 7 / iPhone 7 Plus 専用 ブルーライトを92%カット 強化ガラス 液晶保護フィルム 厚さ0.3mm 高透過率 3D touch 対応 気泡ゼロ 硬度9H(5.5インチ For iPhone7 Plus)

スマホを持っているひとで、保護フィルムを付けてない人は少ないと思うけど、
できれば、ブルーライトカットの保護フィルムにしたほうがいい。

あと、最近のiPhoneには「Night Shift」っていう、ブルーライトカットモードがある。
同様にFireタブレットにも「Blue Shade」という機能がある。

これはどういった機能かというと、ソフトウェアでブルーライトをカットする機能。
僕は寝る前にスマホを見るときは必ずこの機能を使っている。

体感的なものだけど、結構効果があると思う。

使うと全体的に画面が黄ばみがかって、ちょっと見にくくなるのが欠点。

カモミールのアロマオイルを使ってみる

アロマオイルの香りでリラックスするのもいいだろう。
ラベンダーやカモミール等が寝つきの改善に効果があると言われている。

僕の場合は、アロマ用のポットは無印良店で購入した。

オイルに関しては、100円ショップでも売ってたりするけど、
質が悪く、殆どトイレの芳香剤みたいなものなので、
ちゃんとしたエッセンシャルオイルを買おう。

アロマポットの欠点としては、うっかり長時間つけてしまって、空焚き(からだき)になったり、コードに足をひっかけて、水をぶちまけたりすること。

そういうのが気になる方は、肌に塗るだけのアロマもあるので、
そちらを利用してみてもいいだろう。

 

お金に余裕がある人はマイ枕を作ってみるのはどうだろう

それなりに値段は張るが、マイ枕を作ってみるのもいいだろう。
マイ枕とは、実際に自ら店舗に出向いて、プロがその人向けに調整した枕を作る。
それは文字通り世界に一つだけの、自分専用の究極の枕だ。

全国の店舗で製作・調整・メンテナンス可能。オーダーメイド【マイまくら】

持ち込みすれば、メンテナンスは無料とのこと。

 

ADHDの寝つきの悪さの原因・対策をまとめてみる

  • ADHDは生まれつき寝つきが悪い人もいるし、そうでない人もいる
  • 心を無にして・・・なんてことは、どうせできないので諦める
  • スマホはどうせいじりたくなるから、ブルーライトをカットする
  • 睡眠に効果があるグッズをためしてみる

この記事を書き終えて、眠くなってきた。
でも、どうせ布団に入ったら寝付けないだろうな。

ADHDで不器用な僕が発達障害ブログを書いていて嬉しかったこと

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このブログを初めて、1年以上経つ。
思えば、このブログを書き始めたときは、ヤケクソ気味だった。
というのも、当時は無職で失業保険が切れていたからだ。

なので、最初の頃の記事は世の中への当てつけ気味に書いていて、
そのせいで、やたら暗いんだよね。

まぁ、今でも暗いには暗いんだけど、
綺麗ごとばかりの、前を向いていこうみたいな・・・
量産型ポジティブコピペブログみたいなのは、嫌だなって。

だってポンコツ発達障害だよ?
大体ロクなことないから!もっとこう、世の中に絶望しよ?

だからといって、愚痴や社会への不満ばかりで、
すべて発達障害だったから悪いみたいな、
クソにまみれたブログにもしたくない。

その辺のサジ加減というか、絶妙なバランスというか、
そこがとても難しいかな。

暗くてもどこかシュールで読んでもらえるような、
そんな救いのあるポンコツブログにしたいと思う。

 

飽きっぽいので、忙しくなったら速攻放置

前置きが長くなってしまったけど、
そんなヤケクソ気味に書いていたブログであったが・・・

そのあとすぐ就職が決まって、それどころじゃなくなって放置。
ADHDは飽きっぽいから仕方ないのだ。

で、思いのほか新しい仕事も順調だったり、
大人になると、時間が経つのが以上に早く感じる現象ってやつもあり、
気が付いたら1年くらい過ぎていたりで、
すっかりこのブログのことなんて忘れていた。

 

久々にログインしてみると意外なほどに閲覧されていた

頭の中から消え去りそうになっていた、このブログだけど、
ふと、何かの拍子にはてなブログ管理画面を開いて・・・

何の期待もなく、アクセス数を見て、正直驚いた。

こんなにも、負のオーラ全快で書いていたのに。
ろくに宣伝もしていないブログなのに。
それでも、意外にも見てくれてる人が沢山いて、素直に嬉しかった。

 

同じ悩みを持つ人が沢山いることがわかって嬉しかった

発達障害なんて、別に珍しくもなんともない。

でも、

身近に相談できる人なんて、誰もいなかった。
自分の友達や、家族でさえも、打ち明けるわけにはいかなかった。

打ち明けたところで、発達障害についての説明をしなければならないかもしれないし、
説明したところで、理解されるかはわからない。

そんなの甘えだろ、と言われるかもしれない。

・・・嫌われてしまうかもしれない。

親にはお前の子供はポンコツだって自白ようなもので、
それはそれで勇気がいるし、親が可哀そうだし。

結局のところ、発達障害って自覚がある人は、
誰にも悩みを相談できずに悩んでると思う。

僕がそっと自分だけの秘密にして、
心の奥底のポケットにしまい込んでいるのと同じように。

だから、きっと発達障害という同じ悩みを持つ人が、
ネガティブワードでこのブログにたどり着いて、
見てくれたと思うと、それが何だか嬉しかった。

 

あなたの味方になりますなんて、大それたことは言えないけど

こんなポンコツブログで、あなたの味方になるなんて、
そんな大それたことは、僕には言えない。

でも、ブログを通じて、
ほんの少しでも共感してもらえたり、
何かのヒントになったり、
自分だけが悩んでいるわけじゃないんだって思ってもらえたらなって。

そう思ってもらえるような、ブログにしないとね。

だから飽きるまでは書いていこうと思う。
ADHDだからすぐに飽きちゃうかもしれないけど。

読んでくれて、ありがとう。

発達障害は社会人になったら孤独になりがちだけど気にするな

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発達障害で孤独な人は結構多いんじゃないだろうか?

僕は、どこか感情が欠落してしまったのか、
一人でいることが、さみしくないと前、記事に書いた。

 

owaterune.hatenablog.com

いつからなんだろう、そんな感情を持ったのは。
この感情は決して、強がりじゃない。

でも、他人が嫌いというわけではなくて、
人と話すことは基本的に好きだし。

それに学生時代を振り返ると、一部の暗黒時代は除いて、
常に誰かしらの友達と一緒にいた。

便所飯みたいなことは、なかったのになって。

 

学生時代を振り返ってみると、決して孤独ではなかった

学生時代は、そこにいけば誰かしら居て、
それが当たり前のことだと思っていた。

友達と飯を食って、授業を受けて、
そのあとゲーセンによって、対戦したりして。
まだ、時間があるからと、一人暮らしの友達の家に行って、
他愛のない、アホな話をしながら、麻雀とかゲームをやったり。

ありがちで、しょうもない日々が延々と続けばよかったのに、
朝起きたら、大学生のあの頃で、遅刻しないようにダッシュで駅に向かって、
友達と飯を食って、授業を受けて・・・

そんな、SF染みたことを、この記事を書きながら、ふと思う。

「あの頃、当たり前のことだと思っていたことは、
全然、当たり前じゃなかった。」

それは、期限付きの非日常生活で、
これから先、どんなに成功しようが失敗しようが、
もう、そんな日々は戻ってこないのだ。多分、二度と。

 

社会人になってフルタイムで働くようになってからの日々

社会人になり、フルタイムで働き始めると、
「たまの休日くらい、一人で気楽に居たい」って、
以前に増して思うようになった。

ずっと、何でなんだろうなって思っていたけど、
以前の金スマの放送を見たとき、なんとなくわかったことがある。

 

owaterune.hatenablog.com

この記事には書ききれなかったんだけど、
野田あすかさんは、馴れない買い物に行った後、
どっと疲れて寝込んでしまった。

それについて、発達障害は自分が得意でないことをすると
物凄い体力や精神力を使うと、栗原類さんはコメントしていた。

つまり、発達障害というのは、
まともな人と比べると色々と疲れやすいのだ。 
大なり小なり、差はあるのだろうけども。

そして僕は、「普通にフルタイムで働くということに、
普通の人を演じることに、
きっと、無意識にものすごい消耗してしまっている」のだと思う。

だと思う、って曖昧な表現なのは産まれた時から、
発達障害は発達障害でしかないので、憶測でしかない。

なぜ、発達障害はそんなに疲れるかというと、
「普通の人が集中しなくても無意識にできるレベルのことに
僕たちは集中力を使わなくてはならないから」だ。

だから僕は、仕事で消耗しきってしまい、
人付き合いに割く気力や体力が残っていないんだろう。

学生時代にそれができていたのは、
時間的にも、環境的にも色々と余裕があったからだ。

 

孤独っていうのも、案外悪くない

客観的にみると、わりと悲惨な人生に見えるけど、
あまり僕自身は悲観してない。

だって休みの日は気が済むまで寝ていたいし、
起きた後は時間に追われたくないし、
一人でフラっと、あてもなく出かけたりもしたい。

僕にとっては「自分のペースで、その日を過ごせるって
それだけでありがたい」ことなんだ。

なんかさ、世の中って孤独のネガティブな部分ばかり強調しすぎ。
のんびり生きたいって人のことをガン無視してる気がするんだよね。

なので、ひとりも案外悪くない!ってことを主張しておきます。

本当のブラック会社に食い物にされる発達障害や自信のない人達

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最近は、連日ニュースになったりしているブラック会社。
世の中、少しずつだけど、変わってきたなーと思ったり。

ところで、ブラック会社と聞くと何を思い浮かべるだろうか?
テキトーに思いつくまま、単語を羅列してみる。

  • 長時間残業
  • 安月給
  • 給料未払い
  • 飛び交う罵声
  • パワハラ
  • うつ
  • じさつ
  • 体育系
  • 宗教的、カルト的

なんだか、ネガティブな単語ばかりで頭がハッピーセットになっちゃうネ!
アハッ・・・アハハッ・・・。

・・・実際上のやつ全部が揃ったら、
まさに「世紀末ブラック会社」って感じで、
まともな人も、まともじゃない人も
メタルスライムのごとく、速攻逃げだすだろう。

こんなクソみたいな会社は、社会の為にも、人の為にも、
「そして誰もいなくなった・・・」とそっと、世の中から消滅したほうがいいんだ。

だから、本当に気を付けなければいけないのは、
そういった誰もが逃げ出すような会社ではなく、
居心地がよいとすら思える、ありふれている
「本当のブラック会社」だと思う。

僕の、体験談を交えながら、まとめていきます。

 本当のブラック会社は、居心地がいい

突然だけど、「あなたは人生で人から褒められたこと、どれくらいありますか?」

僕は、・・・正直、あんまりない。
それは、何事にも不器用で、成功体験に乏しい発達障害だから。

  • スポーツが人並みにできる子が、うらやましかった。
  • いつも忘れ物をして、先生に怒られて、つらかった。
  • なんでも器用にこなせる、あいつらが、ねたましかった。
  • なんにもできない、自分が、かなしかった。

・・・本当のブラック会社は、
そんな、ヤサグレた心を優しく包み込んでくれるんだ。

ちょっとした成功も、
「○○くん、すごいねー!」
「○○くん、やればできるねー!」
「○○くんがいてくれて、よかった!」

・・・正直言って、居心地が良かった。
だって、自分を頼ってくれる人がいる。
それは今までの人生であんまりなかったから。

だから、例えそれが、

  • 驚きの安月給で
  • ボーナスという概念がなくて
  • というか、残業代という概念もなくて
  • 昇給という概念も、勿論ない

というような、まっくろくろすけなブラック会社だったとしても、だ。

 

 本当のブラック会社は、お金の代わりに居心地を提供する

「あなたが、社長でお金は無いけど、誰でもいいから働く駒がほしいとき、どうしますか?」

一見すると、どうしようもない、わがままな条件に思える。
だから、そうした場合、フレンドリーさを前面に押し出すしかないだろう。

「アットホームな職場です!」

「上下関係関係なく、風通しの社風です!」

そんな、うたい文句で、肩を組んじゃってる社員の写真が貼られている、
よく見る、典型的なアレな広告。

ついでに、一つフレーズを付けて考えておけばいい。
「ただし、給料面は劣悪です!」

ってね。

そう、払える対価がなければ、居心地を提供するしかない。
だから、経営陣や上層部はやたら優しく接してくれる。
それは、それは・・・過剰なまでに。

そうやって、居心地の良さ重視の人たちを集めていくのだ。

 

その過剰なまでの優しさは、伝染していく

人は、自分がされて嬉しかったことは、
他の人にも、してあげたくなるもの。

それに、もともと金銭よりも居心地の良さを取った人たち。
だから、後輩社員にも基本的にフレンドリーだ。

中には高圧的な人も居たけど、そういう人はすぐ辞めていった。
給料面もそうだが、それに何か居心地が悪く感じたんだろう。そういう人には。

そうして、組織は似たような人材ばかりになっていく。

どこか、おっとりとした人ばかりで、よく言えば、やさしく、
わるく言えば生ぬるい。そんな環境になっていく。

その環境は、ADHDの僕には・・・居心地が良かったんだ。

そしていつしか、ものすごい悪条件で働いていることに文句を言う人もいなくなる。

 

本当のブラック会社は、いつしか、宗教的になる

そうして、そういった生ぬるい居心地がよい雰囲気が、
どんどん・・・どんどん、濃縮されていき・・・

いつしか得体の知れない、宗教的なものになっていくんだ。

 

「残業代が出ないのは、仕事が遅い人と早い人で不公平を無くすためだ!」

と教祖が言えば、それが信者にとって真実になり、不満はなくなる。

 

「明日やれることは、今日やれ!」

と教祖が言えば、信者は明日に回そうとしていた仕事を今日やるだろう。

そして、本当に恐ろしいことは、大半の信者たちは何も言わない。
疑問にも思ってないんだ。本当に。

まるで思考が停止している、命令通りに動くロボットみたいだった。

 

本当のブラック会社は、疑問を持ったものは、迫害される

僕がいた、その会社には僕も含めて4人の同期がいて、
仲は、そこそこよかった。

同期4人のうち、僕と1人は、そんな宗教的な会社に疑問を持っていて、
残りの2人は、頑なに会社を信じていた。

疑問を持ちながらも、日々、働いていた、僕であったけど、
経営情勢が悪化して、おいうちのように
タダですら、ペッラペラの給料が、さらに削られることになった。

・・・それでも、信者達は、愚痴すら言わない。

この人たちは、もしかしたら給料が米やミルクで支給されても、
何も言わないんじゃないか?とさえ、思えた。

僕たち2人は、さすがに愚痴を言わざるおえなかった。
上層部がいない、小グループの飲み会で、
気が知れた先輩に、僕たち2人は疑問に思っていることを愚痴った。

そしたら・・・

普段、気の優しい、おとなしくて、
面倒見のいい先輩が、ものすごい怖い顔をしていた。

そして・・・

「世の中、金じゃない!」

「俺だって、我慢しているんだよ!」 

「なんで、そんな会社のことを悪く言うんだよ!」

「みんな仲良くやってるじゃないか!それで、それだけで、いいんだよ!」

と、さすがに、怒鳴りつけるまではいかなかったけど、
普段のそれとは、全然違う雰囲気で、語っていた。
まるで、先輩自身に言い聞かせるように。

そして、僕たち2人は悟ったんだ。

「この会社では、疑問を持ってはいけないんだ」って。

 

本当のブラック会社を辞めた僕と、同期のその後

結局、僕はそのあと、半年もしないうちに、その会社を辞めた。

発達障害で何事にも不器用な僕に、
優しくしてくれた会社ではあったけど、
何かの拍子に疑問に思ってしまった。

一度、疑問を持ってしまうと、その手の会社はすべてがうさんくさく思えてしまったからだ。

疑問を持たなければ、今でも、働いていたのかもしれない。
それか、不器用だからこそ、疑問に思えたのかも。

器用な人こそ、その環境に適応しようとしてしまうのかもしれない。

 

同期のうち会社を信じていた1人は、僕が会社を辞めた後、
身体を壊してすぐに実家に帰った。

ただですら、ペラッペラの給料で、その上、
うつが悪化して休職せざるおえなくなった。

休職中の給料は6割くらいしか支給されない。

やっすい給料で貯金もできなく、
一人暮らししていた彼は、
医療費と生活費が維持できなかった。

結局、そうなったとき、会社を辞めて実家に帰るしか選択肢はなかったんだ。
そして、その時になったら、会社は結局、なにもしてくれなかった。

先輩や会社の言っていた「世の中金じゃない」は真っ赤なウソだったんだ。

 

もう一人は、疑問を持ちながらずーっとその会社で働いてきたけど、
ついに限界が来たらしく、辞めるから同期3人で飲み会しようよと連絡してきた。

3人というのは、前述した1人が、実家に帰っているからだ。

数年ぶりに再会して、驚いた。
僕と同じようなスタンスの彼は、元気そうにしていたけど・・・。
もう一人は、当時の面影がなくなりかけていた・・・。

髪の毛は額が前面にでてしまうくらい、後退してしまい、
体系はかなりだらしなくなっていた。
昔はさわやかな好青年だったのに・・・。

聞くところによると、遠い地に半年単位で出張して、
夜中の3時まで仕事をしていることも、ざらにあるらしい。

そして、残業手当は60時間を超えないと、一銭も出ない。
もちろん、その分、基本給が高いわけではない。(むしろ安い)

顔色も良くなかったので、さすがに心配になって、
「会社は、体を壊しても何もしてくれないよ、前の同期を見ただろう?」

と、言っておいた。
すると、

「それはわかっているよ。でも・・・(この会社は居心地がいいんだ。)」

と答えた。
()の部分は、僕が、脳内保管した言葉。

彼は、僕よりは優秀だけど、そこまで優秀な人ではなかった。
だから、きっと自分を認めてくれる、会社に尽くしていきたんだと思う。
かつての僕のように。

気持ちはわからないわけではない。
なので、そういった話は・・・それっきりにしておいた。

 

どうしようもない、やるせなさを感じる

帰り際、1人で電車に乗った時、どうしようもない、やるせなさを感じた。
確かに、周りの人達が、やさしくて、認めてくれる環境は大切だ。

でも・・・
それでも・・・

「人の人生は有限で、働ける期間も有限で、

 それを簡単に投げ売りしてしまっていいのだろうか?」

そして、そういった人の善意に寄り掛かりすぎている会社を、
どうにかできないのだろうか。

そんな、1人ではどうしようもないことを考えた、同期との再会だった。