ADHD的LIFE

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発達障害は一人暮らしをするな

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多くの学生は一人暮らしに憧れていると思う。
とやかくうるさい母親父親は居ないし、好きなだけ自分のことができて、うざい兄弟もいない。学生のうちは一人暮らししているというだけで、仲間内のアジト状態になり、いつの間にか中心人物になっていたりする。

社会人になってからの一人暮らしは一種の「社会的なステータス」であることは間違いない。
親元から離れて自力で暮らしていくこと自体が評価されたりする。
ではどんな人でも一人暮らししたほうがいいかといえば、そうでもない。


うざいぐらい一人暮らしを薦める人の心理

実家暮らしをしていると、それだけで○○君は一人暮らしする気ないの?と聞かれることもしばしばある。女性ならそこまでないかもしれないが、男性の場合は本当に多い。
彼らの頭の中で「親元にいると自立できていない」と本気で思っている。

そして、「人を見下して優越感に浸っている」ことがヒシヒシと伝わってくる。
もう一つあるのは嫉妬心だ。「俺は家賃やら食費やらすべてやりくりしてるのに」と勝手に被害妄想をしている。

ハッキリ言って大きなお世話だし、こっちの事情なんてまるで知ったこっちゃない。

というのも彼らは、一人暮らしが出来る自分が恵まれているだけだということをわかっておらず、実家で暮らしている人全てがパラサイトしているだけだと本気で思っている。

世の中には色々な事情で「親に生活費を当てにされている子供もたくさんいる」。という事実をまるでわかっていない。

その事情は、片親であったり、父親の稼ぎが良かったり、病気をしていたり、理由は様々だ。
でも、そんな暗い家のことはイチイチ言いたくもないし、結局笑ってごまかすしかないのだ。

僕もその一人だし、親にある程度のお金を渡しながら一人暮らしなんかしてたら破産してしまう。
そんな独りよがりの価値観をもつ彼らを相手にする必要はない。

冷静に考えてみれば、見知らぬ大家にお金を収めるより、年金暮らしの親にこれで温泉旅行でも行きなとお金を渡すほうが100倍親孝行だ」。

 

そもそも一人暮らしが当たり前の価値観になったのは最近のこと

そもそも日本の社会では結婚するまでは、いや、結婚してからも親と同居するのは当たり前のことだった。一人暮らしという概念が生まれたのはわりと最近だろう。

最初は地方から仕事を探しに出てきた人が止むなくしているにすぎなかった。
だが、いつの間にか二十歳を超えたら「一人暮らしをして当然」という価値観が植え付けられた。

これらは「裕福層がより多くの家を貸したい・家を建てたい」だけなのである。

それがいつしか、社会的ステータスにすり替えられてしまった。
安い給料で一人暮らしをすれば、生活で精一杯になり、将来に向けて蓄えなどできない。

何時まで経っても「貧乏人は貧乏人のままで、金持ちは金持ちのままだ」。

 

発達障害の一人暮らしは危険

それでも様々な事情で止むなく一人暮らしをする人は多いと思う。
前述したとおり、一人暮らしのデメリットはまず生活費の負担が大きすぎることだ。
これは発達障害だろうが、そうでなかろうが、ごく普通の給料をもらっていれば当たり前のことだ。

これに発達障害やADHDが加わるとどうなるかというと、「お金の管理ができない人は生活が破綻する」。
ただお金にルーズなのではない。ADHDの症状の一つだ。
片付けられない人の生活が破綻する。」これもADHDの症状の一つ。そして「鬱病の症状」の一つでもある

※部屋の片づけのコツを書いた記事はこちら 

owaterune.hatenablog.com

ADHDや発達障害はストレスを多く抱える為、鬱病を併発してしまっているケースも多い。

これは僕が出張先で半年ほど一人暮らししていた時の話だが、僕はADHDがあるが、その2つの症状はなかった。ストレスからか金遣いは荒くなったけど(主にゲーセン)、生活が破綻するようなものではなかった。

ただ、先輩に目をつけられ、いびられ続けていたので相当なストレスを貯めており、精神はボロボロだった。
期間が決まっているのと出張手当があったから耐えれたけど、これが手当もない普通の一人暮らしだったら、少なくともお金は何も貯まらなかっただろう。

 

owaterune.hatenablog.com

以前のエントリーだが、発達障害は仕事を辞めざるおえない時が多々ある、出来る限り最悪な自体を想定して動くべきだ。
発達障害持ちの貴方は実家ぐらしを恥ずる必要はない」。「お金が全くなくなって自分の世話すらできなくなった時のほうがよっぽど迷惑なのだから」。

 

金銭面以外の部分で一人暮らしをする際の注意点

お金の管理以外にも注意しなければならないことがある。
特にADHDの場合、こんなことにも注意しなければならない。

  • 家の戸締り
  • 火の元の取り扱い
  • 物の管理

こんな当たり前のことだけど、かなりの頻度で忘れたりする。
特に、家を出た後、「鍵をしめたっけな? 火の元を消したっけな?
と、気が気でならない人もいるだろう。

そんな人は、外出時に「やるべきことリスト」を作ってはどうだろうか?

・・・子供の頃を思い出してみよう。
お母さんに「忘れ物ない?」「鍵はちゃんともった?
なんて学校行く前に言われた記憶はないかな?

あの頃は、うざったく感じたかもしれないけど、
そのおかげで、忘れ物をしないで済んだはずだ。

さすがに大人になった今、お母さんに頼るわけにはいかないので、必ず家を出る前に見そうな場所に箇条書きにして「やるべきことリスト」を貼っておく。

嫌でも目について、忘れていることに気づける。

また、注意力散漫がちな、ADHDの人は、鍵やスマホなんかを家のどこに置いたかわからなくなってしまう人も多いだろう。

そんな人に、お勧めのグッズがコレ。

owaterune.hatenablog.com

詳細は、この記事に書いてあるけど、鍵にセンサーが内蔵されているキーホルダーをくくりつけて、音で位置を知らせてくれる便利グッズがあったりするのだ。

一人暮らしには基本向いていない発達障害だけど、どうしてもせざるおえない場合、色失敗しないように色々と工夫してみよう。