発達障害は過集中を味方につけろ
アスペルガーやADHDは「過集中」という特殊な体質をもっていることが多い。
そもそも「過集中」とはなんぞやと言うと、読んで字のごとく、「過剰に集中」している状態だ。
物事に集中できるってことは注意力散漫なADHDにとっては良いことではないのか?
と思う人もいると思う。確かにそういう面もあるが、メリットばかりではないので、良い面と悪い面を書いていこうと思う。
過集中が発動するとどうなるのか?
簡単に言うと普段のポンコツ状態から人並みかそれ以上のパフォーマンスをもって物事に取り込める。
例えば、読書感想文やレポートをものすごい勢いで終わらせることができる。とか。
プログラミングをものすごい勢いで書くことができる。とか。
少年漫画やライトノベルなんかでよく普段はダメダメな主人公が覚醒してものすごいことがアレの現実的な感じの能力だ。
もちろん人によってパフォーマンスに差がでると思うが、ある種のスイッチみたいなものがあるのは僕の経験談として確かだ。
基本的に興味がある分野でしか過集中は発動しない
そもそも、この能力は残念ながら自分の興味がある分野でしか発動しない。
例えば、英語を学ぶ時に第一印象的にあんまり得意じゃないけど頑張ろうとか・・・うまくは言えないが、無理やり頑張ろうとしてる状態なんかではまずこの能力は発揮されないと思う。
要するに自分が苦手とされる分野、興味がない分野には全く意味がない。というか、元の人間性能もあると思うが、殆ど集中力できないので人並み以下となる場合が多い。
自分が好きなものに対しては勝手に発動する
例えばこれが勉強や仕事に利用できれば良いのだが、自分の趣味などにも発動されてしまう。
適度に楽しむ趣味はもちろん良いことだが、例えば大学のレポート期限が迫っているときに、後先考えずにずーっとオンラインゲームにハマっていたりだとか、やらなければならない仕事があるのにひたすら長編漫画を読みふけっていたりだとか。
これはADHDの先延ばしや、計画性の無さもあるかもしれないが、自分をコントロールする術を知らないと趣味に没頭しすぎてやるべきことができなかったりする。
集中しすぎて逆にヤバイ
本当に没頭できる人は飯を食うのを忘れ、トイレにいくことを忘れ、時間が判らなくなり、周りのことが全く分からなくなるくらいに集中できるらしい。
そして人の集中力は無尽蔵にあるわけではないのではなく、ある種の前借りみたいなものであり、通常モードに戻った後のダメージが相当でかいらしい。
僕はそこまでではない。確かに普段より圧倒的に集中はしてるが、飯は食うし、トイレにも行くし、時間が経つのは早いなぁと感じるが、人の声が聞こえなくなるまでは集中できてはいない。
この辺は発達障害でも千差万別なのかもしれない。
過集中のメリットの部分を味方につけろ
発達障害の最大の対策法は自分を知ることだ。
この過集中というある種のスイッチはメリット・デメリットがある。
そのデメリットを理解した上で、メリットを仕事に生かせば武器にもなり得る。
興味がある分野には発動するなら、単純に興味がある仕事に就けばいいんだ。
だからこそ、社会に出る前・社会に出た後も、自分が少しでも興味がある・得意なことがあるどれかを探さなくてはならない。そして興味がある・得意なものがある方向へ進路を取らないといけない。
そういった分野でなければ人並みに働けないのであれば。
僕は学生時代に発達障害なんて言葉自体知らなかったけど、自分は興味がある分野でしか人並みに働けないんだろうなという確信があった。いつか記事に書こうと思う。
追記
先日放送された、金スマで発達障害のピアニストの野田あすかさんの特集があり記事にしてみました。一部過集中についても紹介されていたので、よかったらこちらもどうぞ。