安易に発達障害をカミングアウトしないほうがいい3つの理由
最近になって発達障害という言葉も認知され初め、芸能人や有名人が実は発達障害だったとカミングアウトしたりするシーンも増えてきている。
実際のところ、成功者が発達障害というと、聞こえはいい。
「発達障害も個性だよね」とか、「発達障害でも頑張れるんだ・成功者にもなり得るんだ」って、ポジティブな印象を多くの人が受けるだろう。
でも、それはあくまで、「成功した人がカミングアウトした話」の美談にすぎない。
平凡な人が安易にカミングアウトすると思わぬ痛い目を見るだろう。
まだまだ発達障害は認知不足の現実
今勤めている会社には、オープン雇用枠(障害者枠)があり、実際に発達障害(おそらくADHD)の方が働いている。
ちなみに僕は、普通に一般枠で入社した。そもそも正式に医者から診断されたわけではない(診断してもらえば100%ADHDと認定されるだろうと言われたけど)。
会社側はそういった雇用の場合、採用された方が働きにくくなるのを避けるため、隠すのがセオリーだが、多分口を滑らせた人がいたのだろう。
他の人にも知れ渡ってしまっていた。
もちろん、小学生のようにそれで馬鹿にしたりいじめたりをすることはないが、年配者の方の中には、「あの子は知的障害がある」と勘違いされている方もいた。
そういった経験から、安易なカミングアウトは変な誤解を生む可能性があると思えた。
職場でカミングアウトしたからといって状況が変わるわけではない
それどころか悪化する可能性も十分あり得る。
ハッキリ言ってしまうと、会社という組織は足手まといはいらないわけだ。
「私は発達障害だから、これは苦手なんです・・・というか無理・・・」
と言ったところで、甘えてんじゃねーぞマンが沸いたり・・・
ADHDって甘えてるだけじゃね?と思われないためにやれること - ADHD的LIFE
他人を攻撃したくて餌を待ちわびている方たちが・・・
発達障害は身近に潜んでいる攻撃的な人の餌食になりやすい - ADHD的LIFE
よだれを垂らしながら飛びついてくるだろう。
そもそも、「そんなポンコツなら、刺身にたんぽぽを乗せるバイトでもしてろ!というのが社会という名の戦場」なのである。
なので、安易なカミングアウトで弱みを見せてはいけない。
身内や友達・恋人にはカミングアウトするべきか
してもどうにもならないことが多いのではないだろうか。
- そんなの誰にでもあるよねと言われてしまうかもしれない。
- 一から、発達障害とは何かを長々と説明するはめになるかもしれない。
- 恋人に言うなら、将来の子供が・・・と余計な不安をさせるかもしれない。
- 親に言うなら、うちの子供は大丈夫なのかしらと不安にさせるかもしれない。
- 友達に言うなら、どう接したらいいのかと、余計な気遣いをさせるかもしれない。
ネガティブな、~しれない。~しれない。がいっぱいだ。
親身になってきいてくれるかもしれないが、結局のところ、解決策にはならない気がするのだ。
それどころか、「相手に余計な心配をかけるだけに終わってしまう」可能性すらある。
それに僕自身が、発達障害だから○○が出来なくても仕方ないって思われたりするのは嫌だね。余計な同情なんか買いたくないし。
まとめ
- 発達障害をカミングアウトしても、変な誤解を生むことがある。
- 職場でカミングアウトするのは危険がいっぱい。
- 身内や友達・恋人にカミングアウトしても心配させるだけに終わってしまうかも。
僕たちのような平凡な人が発達障害をカミングアウトしても、美談にはならないどころかデメリットのほうが多い。
安易な発達障害のカミングアウトは関係を悪化させることすらあることを、心のどこかにとどめていたほうがいい。
以上、安易に発達障害をカミングアウトしないほうがいい3つの理由、でした。