発達障害はフラッシュバックやトラウマに悩まされる
発達障害の大半は過去に何かしらのトラウマがある人だろう。
過去の嫌な記憶、それは他人から見れば些細なことかもしれない。
気にしすぎ、と笑われる程度のものかもしれない。
だけど、トラウマを抱えている本人は違う。
心にこびりついた嫌な記憶は、時々ふとした瞬間に鮮明に思い出し、その度に嫌な思いをするのだ。
嫌な記憶にも役割があるのはたしかだけど
発達障害は色々な問題点を抱えている。
ADHDの僕は忘れっぽいとか、不器用とか、要領が悪いとか、挙げればキリがない。まぁ欠点だらけなのは当の昔から承知しているし、それを受け入れて生きているしかないのだが。
そうした、人としての出来の悪さは数々のトラウマを生み出した。
- 幼稚園の時、一人だけお遊戯ができなくて親から真面目にやれと怒られたこと。
- 小学校の時、ふざけて女子を泣かせてしまい、毛虫をみるような目で回りから見られたこと。
- 中学校の時、二人三脚で一人だけ相方が見つからず、かわいそうな子扱いされたこと。
- 高校の時、初めてのアルバイトで使えなすぎて社会を舐めるな的なことをボロクソに言われたこと。
- 社会人になって、要領の悪さから先輩に目をつけられ、何かと理不尽な理由で叩かれたこと。
もちろん、ここで挙げたのはほんの一部で他人から見れば些細なことかもしれないが、本当に沢山の嫌な記憶がこびりついている。
だが、このような嫌な記憶というものにも役割があるのだろう。
人間は色々失敗して学習していく生き物で、失敗した経験をすぐ忘れてしまえばまた同じ過ちを繰り返す。
だから、失敗した嫌な記憶というものは、すぐ忘れないように一定期間は保持しておくのだろう。それが望んだものではなくとも。つまりは失敗を糧にするということだ。
そして、そうした失敗経験も時が経てば次第に薄れていって、やがては忘れ去られるんだろう。大抵の人は。
フラッシュバックする嫌な記憶は消せない
でも、僕は違う。一部のそうした失敗談をいつまで経っても忘れられずにいる。それも鮮明に。
ポンコツで失敗が多すぎてそうなってしまったのか、それとも発達障害特有のこだわり等のせいによって、記憶がしばられてしまっているのかは判らないが、消したくとも消せない記憶達。
寝る前など、ふとそうした嫌な記憶がいきなり鮮明に思い出される時がある。全くその記憶は必要のないタイミングで。いわゆるフラッシュバックというやつだ。
小中学校時代の失敗談なんて、もう時効でいいだろうに。どうでもいいし、どうにもならない記憶を鮮明に引っ張り出してなんの意味があるのだろうか。
自分の脳みそが嫌がらせでもしてるのかと本気で疑いたくなる。まぁADHDは脳の機能異常とよく言われてるのであながち間違いでもないかもしれないが。
そういえば、スーファミのドラクエ6で「おもいだす」と「わすれる」というコマンドがあった。
村の人達の会話を覚える機能があって、それを「おもいだす」を使うことによって、文字通り思い出すことができた。ただし記憶には上限があるので、「わすれる」を使って、いらない記憶を消すことができる。
この「わすれる」を、人生においても使えたらなと、何度思ったことだろうか。もう必要もない、錆びてこびりついたゴミのような記憶を取り除きたい。
だが、その部分だけ忘れるなんて都合がいいことは、もちろん人間はできない。そして、この忘れられない記憶というものは、きっとこの先もどこまでも付きまとってくるだろう。
例え、なんかの拍子に大金を手に入れて、一生働かなくてもいい暮らしを手に入れるとか、夢のような出来事が起きて運良く成功したとしても、だ。
フラッシュバックの対策、諦める
まぁ、しょっちゅう起きてるわけじゃないし、多分症状としては軽い部類なんだろう。起きた時は確かにイラっとくるけど、長年に渡って当たり前のように起こってることなので、正直慣れたし。またかよーってレベル。
一応、フラッシュバックの対策とか調べてみたけど、趣味に打ち込めとか症状が深刻ならカウンセリングを受けろとか、そんなありきたりなのばかりなので、深刻じゃないなら無視してればいいかという諦めの境地に至った。
アキラメロン!とか過去の記事でもアホなこと書いていたけど、今回のフラッシュバックについてもしょうがないのでアキラメロン!しようと思う。
どうしようもないことに悩むのは時間と労力の無駄だから。
以上、発達障害はフラッシュバックやトラウマに悩まされる、でした。