ADHDが部屋の整理・片付けをする際に守るべきたった2つの基本
ADHDは先延ばし、めんどくさがり屋、計画性の無さという、人生において足を引っ張る特性を沢山もっている。
そういった特性のせいか、片付けがヘタクソな人が多い。
よくテレビで放送される「片付けられない女」(なぜ女性ばかり取上げられるのかは謎)のようなゴミ屋敷のような部屋は稀だと思うが、ごちゃっとしている部屋になってしまっている人も多いのではないだろうか。
そこで、今回は後回しにしがちな、部屋の片付けについて記事にしてみた。
そもそも部屋を片付ける意味ってあるの?
僕は1年くらい前、部屋を大幅リニューアルしようと考えた。
いらないものを大量に捨てて、収納方法や部屋のレイアウトも一新。
その結果。
- 不要なモノを無くし、必要なモノを残す = 部屋の機能性向上
- シンプルで整理されている部屋 = 部屋を維持しようとする意識
- 片付いた部屋を毎日見る = 謎の自己満足感
うーん。片付いた部屋ってすばらしい。
まず、不要なモノを無くせば、必要なモノにすぐ行きつくようになる。
ADHDは忘れっぽいので、モノを無くしやすい。
この記事で書いたような便利グッズもあるけど、「まずは部屋を整理して必要なモノにすぐアクセスできるようにするべき」。
そして、部屋が整理されていれば、当然それを維持しようとする意識が生まれる。
「ゴミ屋敷がいつまでもゴミ屋敷なのと同じように、シンプルな部屋はいつまでもシンプルな部屋」でいられるのだ。
そうやって、頑張って部屋を一新すると、謎の満足感が得られる。
普段、自己嫌悪ばかりになりがちな発達障害において、この満足感って結構大事なことなのだ。
部屋の整理、基本はとてもシンプル
- 不要なモノを捨てる
- 必要なモノに置き換える
たったこの2つだけだと思う。
不要なモノの定義は人によって違うけど、個人的には「半年使わなかったモノは不要なモノ」だ。
自分の部屋を見渡してみよう。
何年も前から動かしてないのに、そこに居座っているモノがあるんじゃないだろうか。
もしかしたら、使うかもしれない・・・。
それは何年後? 何十年後? ・・・生きてる間に使う?
それなら、「必要になったら買い戻せばいいだけ」だ。
そう考えると、「実は必要なモノって本当に少ない」。
それが終わったら、必要なモノを置き換える。
これは、必要なモノではあるんだけど、もっと便利なモノがあった場合、そちらに置き換えたほうがいいということ。
例えば、テレビなんかその代表。
アナログブラウン管テレビでも、チューナーを使えばまだ使えるけど、わざわざ使ってる人は殆どいないはず。
「普段使うモノは新しいモノに置き換えたほうがメリットが多い」。
いらないモノは容赦なく捨てまくれ
僕の部屋は一見すると、そこそこ綺麗だったんだけど、見えないところがごちゃっとしていた。
それらが何だったかというと、
- 本/マンガ本/教科書
- 古いゲームソフト/ゲーム機
- VHS(ビデオテープ)
- 古いパソコン
- プリント類
こんなところかな。
本や教科書、ゲーム類は売れるなら売ってしまおう
まず、本。繰り返し読む本も勿論あるんだけど、一回きりしか読まない本もたくさんあった。でもなんか本ってコレクションしたくなっちゃうんだよね。
後でブックオフとかで売ればいいやとか思いながら、結局売らなかったりする。
教科書なんかも同様で、思い出もあるし、何かの役に立つかもしれないとか思って。
結局、一度も開くこともなく朽ちていったり。
古いゲーム機やゲームソフトとかも思い出が詰まったものなので、なかなか捨てられないけど、そもそもテレビ側の端子がHDMIになって使えなくなっちゃったりしてるものもあった。
そういった「思い出はモノを整理するときに邪魔をする」。
でも、思い出で散らかった部屋は一度、整理したほうがいいと思う。
僕たちが生きているのは「今」だから。過去のモノに縛られても仕方ないでしょ。
ただ捨てるだけではもったいないので、お金にしよう。
ネットで申し込んで、梱包して送るだけ。
値段がつかなかったものは引き取ってくれるし、どうせ捨てようとしていたものがお金になるなら儲けものだろう。
あと、調べてて、びっくりしたんだけど、今どきは教科書も売れるんだよね。
教科書って結構高いうえに、結局は卒業したら使わないからもったいない。
売れるなら売ってしまおう。
VHS(ビデオテープ)はDVDに変換してくれるサービスもある
ビデオデッキやテープもなかなか捨てられないもの。
やっぱり思い出があるし、でもDVD、ブルーレイ全盛のこの時代では使わない。
僕はデッキ、VHSごと捨ててしまったけど、未だにもっている人の中にはビデオカメラで撮影された思い出の映像があるからって理由の人も居るだろう。
そういった場合、デッキを捨てるってことは、中々できない。
なので、DVDに変換してくれるサービスを利用してみたらどうだろうか。
ビデオテープのままだと、劣化してしまう可能性もあるし、デジタルに変換したほうがいいだろう。
古いパソコンや家電はリサイクル業者に引き取ってもらえば無料
今の時代、普通に捨てるにしてもリサイクル料金がかかってしまう。
なので、リサイクル業者に送って処分してしまうのも手。
壊れていてもOKなのが地味に嬉しい。
パソコンの中身はデータ消去してくれるらしいけど、不安ならハードディスクを抜いておこう。
溜まっているプリント類は片っ端から捨ててしまおう
意外と地味に困るのがプリント類だ。
「これ、捨てないほうがいいかなっていう用紙がどんどん溜まっていく」。
溜まってしまっているなら、片っ端から捨ててしまおう。
見られちゃいけないような書類があるなら、シュレッダーの購入も検討しよう。
家庭用のシュレッダーで値段も手ごろで、性能もそこそこ。
手で回すハンドタイプのシュレッダーもあるけど、疲れるし、電動のほうがいい。
新しいモノに置き換えれば省スペースになったりする
不要なモノの整理が終わったら、今あるモノを新しいモノに置き換えてみたらどうだろう。
僕が置き換えたモノは、
- 新しい本の購入 → 電子書籍
- ゴチャゴチャとした配線類 → 無線化
- 無駄があった収納スペース → 収納グッズで省スペース化
こんな感じ。
Fireタブレットの購入で電子書籍に目覚める
僕はAmazonヘビーユーザーなので、Amazonプライム会員に登録している。
プライム会員の場合、ただですらコスパの良いFireタブレットがもっと安く買えたりするので、購入してみた。
Fire HD 8 タブレット (Newモデル) 16GB、ブラック
最初は動画とかを寝っ転がりながら見るために買ったもので、電子書籍にはあまり興味がなかった。
というより、「アナログのがよくね?読まなくなったら売れるし。デジタルだと読みにくそうだし」。
なんてどちらかというと、悪いイメージをもっていた。
そんなイメージを持っていた僕だが、Amazonプライム会員だと、月一で本が一冊無料になるので、試してみると・・・。
これがメッチャいい。
「スペースとらないし、サクサク読めるし、読みごたえはアナログと変わらないし、本も汚れたり、ページが切れたりしない」。
むしろなんでもっと早く、電子書籍にしなかったんだというレベル。
本をいっぱい読む人にはこんなサービスもある。
勿論、Amazonで売っている本がすべて無料になるわけではないので注意。
色んな本が読みたい人向けのサービスだと思う。
そんなこんなで、新しく購入する本は大体、電子書籍で読んでいる。
ゴチャゴチャとした配線を無線にしてみる
部屋の配線類はとてもゴチャゴチャしやすい。
特にデスクトップパソコンなんかを使ってると、モニタ、マウス、キーボード、PCの電源、スピーカーなんかでもう、うざったくてしょうがないレベル。
なので、無線化して省スペース、見栄えをよくしてみよう。
【ロジクール ワイヤレスセット】ワイヤレスマウスM545BK + ワイヤレスキーボードK270
あと、LANケーブルもWi-Fiにしてみたらどうだろう。
ネットゲームをする人はラグができてしまうのでお勧めしないけど、普通にネットをみるだけならWi-Fiで十分。
スマホやタブレットも対応できるしね。
BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps 【Nintendo Switch動作確認済】 WSR-300HP/N
僕はこのWi-Fiルータを使用している。
通信も安定していて、特に問題ない。設定も超簡単。
広い家に住んでる人は少し上のモデルのほうがいいだろうけど、そうでない人にはこれで十分だ。
無駄な収納スペースを見直す
自分の部屋は図書館や、漫画喫茶とは違うので、マンガや本は必ずしも本棚にいれておく必要はない。
それに本をむき出しにしておくと、劣化していく。
こんな風に収納ボックスに入れてしまうのも手だ。
これなら積み重ねることもできるし、頻繁に取り出すなら、収納BOXにラベルを張ったり工夫しよう。
本以外にも、小物入れ的なものは100円均一なんかにいけば大体揃うはず。
自分の部屋に合いそうなものを選んで、シンプルな生活をおくろう。
今回の記事をまとめてみる
- 部屋をシンプルにすれば機能性が向上し、汚さない意識が働く
- 半年動かないモノは不要なモノなので捨てる(思い出のモノでも)
- どうしても捨てられない思い出はデジタルに変換する
- 余裕があれば、ただ捨てるのではなく、売ってお金にする
- 捨てるだけで、お金がかかるものは業者に引き取ってもらう
- 書籍の買い方をデジタル化する
- 配線をデジタル化する
- 収納を工夫する
部屋の整理は不要なモノの整理と、必要なモノの置き換え。
本当に必要なモノは実はとても少なく、それは不要なモノを整理したあとでないとわからない。
まずは不要なモノを整理して、そのあと色々工夫しよう。
シンプルな部屋って気が休まるよ。