ADHDが車の運転をする際の注意点
僕はゴールド免許を保持している。
まったく乗らないペーパードライバーではなく、日常的に車は乗っている。
というのも会社が辺境の地にあるので通勤で車を乗る機会は多く、1か月1000km弱は乗っている。
無事故無事犯な僕ではあるが、それでも自分はなるべくなら運転しないほうがいいと思っている。
だが、現実的に考えるとよっぽどの都心部でもない限り、車の運転は避けては通れないとも思う。
今回はADHD目線で安全に事故・違反を起こさず運転するコツをまとめようと思う。
まずは車間距離を空けること
これは交通安全対策などでずーっと言われ続けていることなので、今更感があると思うが、交通事故で一番多いのは追突事故なのである。もっともポピュラーな事故と言えるだろう。
追突原因を考えると、前方不注意・居眠り・前の車が急ブレーキを踏んだ等くらいだと思う。
急ブレーキを踏まれたとき以外はADHD的には気を付けなければならない部分だと言える。
もちろん体調を万全にして、運転に集中することは大事なことだが、追突事故のほとんどは、車間距離を大きく空けてれば防げるのだ。
よくいる必要以上に詰めてくるドライバーを反面教師にしつつ、前方の車がどんなにトロトロ走っていても、仏のような穏やかな心で安全距離を保つのが大切だ。
初めて車で走る道は特に注意すること
ADHDは方向音痴が多い。私もその一人だ。
一つ前で曲がらなければならなかったのに通り過ぎてしまうなども日常茶飯事・・・とはさすがに言わなないが、稀にある。
日常的に注意するべきことは一方通行標識の見落としだろう。
自転車や徒歩などでよく知っていたつもりになっていた道でも、実は一方通行だったということはよくある。
うっかり気づかなく入ってしまって対向車でもきたときにはもう頭の中は真っ白になるだろう・・・。
方向音痴マスターの僕がおすすめするのは慣れるまではカーナビを使うということ。
カーナビなら一方通行のルートは識別してくれるし、ナビ通り走れなくてもリルートしてくれる。
とはいっても、何年も地図更新がされていないカーナビなんか使えないという人もいるだろう。そんな人はスマホのナビアプリを使うといい。
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僕は上のようなスマホホルダーにYahoo!カーナビを使用している。
コスパがよくて十分カーナビの代わりになるので、おすすめだ。
まとめると、「ADHDがやらかしやすそうな玉突き事故を回避するために車間距離を保ち、方向音痴はカーナビに頼りまくれ!」という何とも当たり前な内容になってしまったが、基本が大事!ということにしておこう。
大人になる前に発達障害の自分にできないことを整理していこう
無駄なことだが、人生を振り返ってあの時こうしていたら、と思うことが多々ある。
いや、正直な話だがトラウマのオンパレードだ。
こんな簡単なこともできないのかと見下されたり、なんで皆できてるのにできないの?と問いかけられたり、無駄に同情されたり変な目で見られたり。
ADHDのオフ会があるとすればきっと、トラウマあるあるで盛り上がることこのうえないだろう。
なぜか入ってしまったテニス部お話
僕が中学生だった頃、よせばいいのにテニス部に入った。
その頃から運動神経なんて何もなかったのになんでテニス部になんかはいったのだろうか。
きっと見栄を張りたかったのだと思う。それに心の中で自分でも努力すればという甘い希望があったのかもしれない。
スポーツアニメや漫画などの影響もるだろう。
男に産まれてきた以上、少年がスポーツに憧れるのは無理もないことだ。
案の定、僕はみんなと同じ練習をしているのに周回遅れもいいところの、まさにテニス部の底辺的存在となった。
とはいっても、そこは中学の部活。
ひとりずばぬけてできなくても、チームメイトと同じ練習はさせられる。練習試合もあれば参加しなくてはならない。
そしてついにその日はやってきた。
初の練習試合。結果は散々
スーパー足手まといの僕でも一応は部員。
一人だけ練習試合にださないというわけにはいかなかった。
僕が入っていたのは軟式テニスだったので、ダブルスが基本形式だ。
入って間もない1年生だから、じゃんけんで適当にチームが決められた。
僕と同じチームになった子は顔は曇ったが、その時点では表にださずにいてくれた。
試合がはじまってみると、スーパー足手まといの僕はミスを連発し、サービスは入らず、まさに役立たず、というか、いないほうがましなんじゃないだろうかというくらいの活躍をした。
僕はそれでも自分なりに頑張ったんだと思うけど、相方もついに我慢の限界だったらしく、「リアルに石を投げられた」そして・・・相方は「悔し泣きをしていた」。
このとき自分も泣いてもおかしくない状況なはずだったと思うが、妙にあっけらかんとしていた。
僕はこの時やっとわかった。それはホントはもうとっくにわかっていたことだけど、見て見ぬふりをしてきたこと。
「どんなに頑張っても、自分にはできないことがあるんだ」と。
もしも発達障害に悩む学生がこのブログを見ていてくれたら
きっとどこかで苦労していると思う。
もしかしたら鬱鬱として、碌なことがない日常かもしれない。
僕も色々なトラウマを背負っています。このエピソード以外にも沢山。
そんな中で、「自分が人並みにできないこと」を整理してきたんだと思う。
意図的にやったことではないけど、失敗を糧にして。
そして僕は人並みにできないことはもう諦め、自分ができそうなことでとりあえず、お仕事をなんとかしています。
もちろん、むやみにトラウマなんて作りたくないだろうけど、「失敗しないと自分ができることかどうか」すらわからない。
僕は碌な人生歩んでいないし、これからも歩めないだろうけど、同じ土俵に立つものとしてアドバイスをするとすれば、大人になるまで自分の特性を見極めて、自分が生きていく道を探すのがいいんだと思う。
ADHDだからといって自虐ばかりせずに工夫して補うことを考えよう
今更だが、ADHDとは英語でAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略でつまり、集中力がない、じっとしていられない、考えなしで行動してしまうそんな障害らしい。
少なからず大人になるに従い、じっとしていられない症状は治まるはずなので、あまり問題はないだろう。
主に社会に出て問題となるのは「集中力がない」、「考えなしで行動してしまう」の二つの症状ではないだろうか。
例えばこんな時はないだろうか?
・単調なデータ入力作業をしなくてはならないとき、1つ飛ばして入力したり、前後を見間違えて入力してしまう。
・物を動かそうとしているとき、急用で呼ばれてどこに物を置いたかわからなくなってしまう
・1日の仕事のスケジュールがわからなくなり、何かをやり忘れてしまう。
・電話応対の時に1部分抜け落ちてしまう。
数えればきりがないほどに色々でてきそうだ。もちろんこれらは症状がない人でも十分起こり得ると思うが、ADHDの人がこういったミスを多くするのは間違いない。
あなたは一つ一つのケアレスミスを改善していますか?
僕が自覚症状が判って一番よかったと思えるのは改善策が考えられるようになったことだ。
自分はADHDだから仕方ない。他人に劣っても仕方ない。
もちろんどうにもならないことは沢山ある。だけど、工夫次第で普通の人以上にできることだって沢山ある。
・単調なデータ入力作業をしなくてはならないとき、1つ飛ばして入力したり、前後を見間違えて入力してしまう。
紙を印刷するなり、コピーするなりして入力したところはマーカーで塗っていけばいいし、見直しすればADHDだって人並み以上にはできる。
・物を動かそうとしているとき、急用で呼ばれてどこに物を置いたかわからなくなってしまう
呼ばれたときに落ち着いて、いったんその場面を頭にインプットしておけばいい。
そういった習慣をつけておけばミスは格段に減らせる。
・1日の仕事のスケジュールがわからなくなり、何かをやり忘れてしまう。
まずやることがたくさんなるならメモ等に一日のやることを箇条書きしておけばいい。頭の中で覚える行為自体が無駄。
・電話応対の時に1部分抜け落ちてしまう。
伝言を頼まれた場合等は、まず聞き逃したものは相手にもう一度聞いて復唱すればいい。それでも相手の活舌などが悪くて、名前がよくわからなかったら会社名だけでも覚えておけばいい。
用件もピンポイントピンポイントでメモしておいて担当者に話せば大方伝わるだろう。
ADHDのケアレスミスは工夫次第で改善できるところは沢山ある。
ミスを自虐するのではなく、工夫で補って評価を下げないようにしたいところだ。
自分が発達障害であることを認めた時に初めて次に進める理由
僕達に一番重要なことは、発達障害の自覚症状があるかないかということだ。
これは簡単なことでありそうながらそうではない。
まず発達障害については義務教育では一切教えてくれないし、親も発達障害について知識がないことが殆どだ。
それに発達障害が原因で何らかのトラブルを起こしたとしても、子供のうちはよっぽどのことをしない限り、失敗しても許されてしまう。
結果、多くの発達障害は大人になってから気づくことが殆どだ。
自覚がなければ発達障害は改善できない
例えば同じADHDの人でもADHDの症状を知る人と知らない人では雲泥の差がある。
自分がどんな特性を持っているか把握できていれば、対策はできる。
すぐに忘れてしまうならメモを取る習慣を身に付ける必要があるし、相手のしゃべりを遮ってしまうなら意識して会話のキャッチボールを心がける等、意識の差で変えられる部分は多々ある。
勿論、意識はしていてもボロがでてしまうことは多々あるのは確かだ。
だけど、10回に1回程度ボロがでるのと、10回に9回ボロがでるのとでは相手の印象にかなり差がでるはずだ。
「あいつまたミスしやがって」ではなく、「たまにのミスなら仕方ないよね。おっちょこちょいなんだからー」で済ませられるレベルにまで僕たちはもっていく必要がある。
それにはまず、自分が発達障害であることを自覚する必要があるのだ。
どうやったら自分が発達障害だとわかるのか
一番確実なのはやはり専門医に診てもらうことだ。
普通の病院と同じく、ネットで最寄りの病院を検索して予約を取ればいい。
発達支援センターでも発達障害を診てもらえる病院は教えてもらえるので、まずは地域の発達支援センターに電話してみるのもいいかもしれない。
ちなみに僕は10分程度の問診だけで、ADHDの傾向はありますねと言われた。
子供の頃のエピソードから大人になるまで、どういった症状があったかを説明する感じだ。
もっと詳しく突き止めたいなら知能テスト(別途料金負担)する必要があるけど、症状を自覚しているなら、その対策を自分で調べてすれば良いと言われた。
だから僕は知能テストまでは受けていない。「受けても貴方が思っている結果通りでると先生に言われたので、受けること自体が無駄に感じた」からだ。
結局病院に行く必要はあったのか
少なくとも、長年ADHDの症状があるんだろうなと思っていたことが、確信に変わった程度であったが、病院に行く意味はあったと思う。
心のどこかで「自分は努力が足りないだけなんじゃ?」と現実逃避していた。
プライドなんて無いけど、もしかしたらどこかでADHDであることを認めたくなかったのかもしれない。
僕はADHDであることを認めて、ワーキングメモリトレーニングを初めてるし、人との接し方についても一層気をつけるようになった。
多分そうなんだろうなって思ってるレベルの人は初診だけでいいから診てもらって確信に変えよう。
そうすれば自ずと何かしらの対策しなきゃいけないと感じるようになるはずだ。
ワーキングメモリってようするに何なのか自分なりに考えた 後編
前回の記事で、ワーキングメモリとは情報を一時的に置いておく場所の箱のようなものであり、ADHDは「箱そのものの容量が少なさ+不注意による記憶管理力の無さ」が問題なのではないかと言う結論に至った。
前回の記事ではADHDが他のことに気を取られてしまい、買い物リストを忘れてしまうという内容だったが、簡単な解決方法がある。
日常生活レベルなら簡単な対策はできる
ADHDはうっかり何かを忘れやすいのは確かだ。
例えば買い物リストを忘れるならメモをとればいいだけだ。
スマホやケータイでもいいし、手帳に書き留めて置いてもいい。
ワーキングメモリが不足しているのなら「脳以外の場所に物理的に記憶しておけばいい」のである。
ADHDは買い物リスト以外にも、例えば鍵をかけ忘れてしまうとか、財布を忘れてしまうとか、傘を置いてきてしまうとか、日常茶飯事な人もいるだろう。
そんな人はメモの応用として「定期的に注意書きを見る」という動作を習慣づけよう。
スマホやケータイの待ち受け画面を注意書きにしておくなどしておけば嫌でも目に入るはずだ。
問題はそれだけでは補えきれない数々の場面
確かにメモ書きはワーキングメモリの足り無さを補ってくれるが、これは時間に猶予があったり、することが明確になっている場面に限る。
現実の生活においてはメモをとってる暇など無い場面は多々あるし、話を聞いてメモをとれる場面でもメモをとる為のワーキングメモリが足りてない場面があったりする。
また4コマ漫画にしてみよう。
そう、ワーキングメモリが少ないと途中からメモを取りきれない。
これはADHDにとってよくある「お前話聞いてたの?」ってやつだ。
メモをとりながら聞くにしても、頭に話を一時的に保存しながら書くということになるはずだ。一時的に保存出来る場所に限りがあると、パンクしてしまい途中から話についていけなくなる。
結局のところ、普通に会社で仕事をする限り「ワーキングメモリの少なさは大きな足かせとなる」のだ。
これこそがADHDはシングルタスクと言われる原因
ADHDはシングルタスクであるとよく言われている。
シングルタスクと言うのは日本語で言うと単独作業だ。
よく言われるマルチタスクというのは日本語で言うと複数作業。
ようするにADHDは「同時にひとつの物事しか同時にできない」のである。
先ほどのメモの話はマルチタスクではなかったと思うかもしれないが、あの話の中身を見ると1班・2班・3班の作業内容についての説明だった。
あの朝礼がエディー君の作業内容だけに話を絞ればエディー君も覚えられた(メモを取りきれた)はずだし、エディー君はエディー君の仕事のとこだけ覚えて置いてねって言う命令があった場合でも、それだけなら覚えられたはずだ。
しかしそれだけでは許されないのが大抵の会社だ。
自分の作業だけ覚えておくのは最初なら許されるかもしれないが、後々ボロがでてくる。
ワーキングメモリが多ければ、「同時にたくさんの情報を捌ける=マルチタスク」となるし、ワーキングメモリが少なくて、「同時に少ない情報しか捌けない=シングルタスク」となるのではないか?
僕たちはシングルタスクでの訓練しかしていない
はっきり言ってしまうと、ADHDが使えない奴と思われる理由としてワーキングメモリ不足がある。しかし、それは努力や勉強が足りなかったからそうなったのかと言うとそうではない。
子供の頃、学校で勉強した内容はなんだろう。
・国語
・数学
・社会
・英語
・理科
代表的な科目はこんなところだろう。
学校の授業では基本的に先生が言ったことをメモして覚えて、与えられた時間で問題をといたりそんな授業ばかりだ。同時に大量の情報を裁く必要はないし、基本的に一つのことに集中していればいい。
勿論ワーキングメモリ不足で先生の言ったことをノートに書ききれないなど、些細な障害はあったかもしれないが、それが致命的なミスとなることはないだろう。
結局のところ、「ワーキングメモリを鍛える教育は行われていないので、生まれ持った資質に左右される」のが今の社会だ。
しかし無理もない。ワーキングメモリの本格的な研究が行われ始めたのは1970年代からだからだ。
ワーキングメモリーを鍛えるには
実を言うとトレーニング方法は以外と少なく、2016年現在、主に2通りのトレーニング方法がある。
ひとつはコグメドワーキングメモリトレーニング。
お値段は5週間で69800円と結構お高いが、ちゃんとした専門家がつくと考えれば投資する価値はあるかもしれない。
もう一つはニンテンドー3DSのソフト、東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニングだ。
東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング
鬼トレや3DSは発売から月日が経っており、もっていなくても20000円以内で揃えることが可能だ。それに試してみて合わなければ中古ショップにもっていけば半額は返ってくるだろう。
ちなみに僕は買ったばかりなのでまだ効果は確認できていないが、トレーニングの内容は脳に瞬間記憶を留める練習が沢山組み込まれているので、これを続けていれば効果はあるのではないかなと期待している。
もう少し触ってみたらまた記事にしたいところだ。
ちなみに川島教授はゲーム中にこんなことを言っている。
「私は頭の良し悪しはワーキングメモリで決まると考えています」。
脳のエキスパートである教授がこう言うのだから、やってみる価値はありそうだ。
ワーキングメモリってようするに何なのか自分なりに考えた 前編
ADHDのことを調べていくと、ワーキングメモリという言葉が頻繁に出てくる。
ADHDはワーキングメモリが足りないといったネガティブな内容の記事ばかりだ。
僕は深く考えずに、その言葉を使っていた。
「ワーキングメモリが足りない奴=要領悪いヤツ」のことだろって思い深く調べる事をしなかった。
多分間違っては居ないんだろうけど、あまりにも大雑把に括ってしまっている。
今回は自分の勉強も兼ねてわかりやすくワーキングメモリについて書いていこうと思う。
ワーキングメモリとは何ぞや?
具体的にワーキングメモリとは何なのか、よくわからない時はとりあえずwikiを見てみるのが物事の調べ方だろう。とりあえずwikiを見てみた。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われている。一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられている。
・・・なんだか難しい言葉がならんでいてよくわからない。日本語でお願いします。
いつもの僕なら、そっとブラウザを閉じてゲームでもやるところだが、それではワーキングメモリの事について何も判らないままなので自分なりに言葉を分解していく。
ワーキングメモリとは情報を一時的に保ちながら操作する為の概念だ。
とりあえず、難しい言葉を取っ払ってみたら、何となくだがわかる気がしてきた。
それでもまだ小難しい気がするのでわかりやすそうな言葉に置き換えていく。
「ワーキングメモリとは情報を一時的に置いておく場所の箱だ」
だいぶしっくり来たんじゃないかな?
それでも文面だけでは限界があるので管理人の下手くそな漫画で説明しよう。
普通の人と、ADHDとのワーキングメモリの差を頑張って表現してみた。
まずは普通の人のワーキングメモリを見てみよう。
買い物の途中でおばちゃんにつかまった普通君だったが、普通の人はこれくらいならワーキングメモリで記憶できるので、なんなく無事におつかいをこなすことができましたた。というお話。
次にADHDの人のワーキングメモリについて見てみよう。
ADHDのエディー君はマシンガントークマシンである、たかし君のおばちゃんに捕まって何を買うのか忘れてしまいました。おつかいに失敗して怒られちゃったってお話。
これだけならよくあるお話で済んでしまうかもしれないが、そう済まさずにワーキングメモリとの関係を見ていこう。
おばちゃんにも柔軟に対処したフツーくんの頭の中はこんな感じ。
ADHDのエディーくんはこんな感じかな。想像だけど。
ただ、これだとADHDの人は短期記憶領域が少ないから忘れてしまったと思われるかもしれない。確かにそれもあるしれないが、実際には注意配分能力が低いから買い物リストを忘れてしまうともとれる。
容量が少なくともおばちゃんの話を優先せずに買い物リストの記憶をとっておければ良いわけで、これは注意力が散漫だからという話にもなる。
結局のところ、「ワーキングメモリがあれば両方覚えられるし、注意力があれば重要なほうを覚えていられる」のかなと思うそしてADHDはどちらもないのだろう・・・。
長くなるので後半に続きます。
のび太くんって発達障害じゃね?ポンコツ界のカリスマを真面目に考察してみた
のび太くんといえばスポーツもダメ、勉強もダメ、何をやらせてもダメな絵に書いたようなダメ人間だ。ポンコツ界のカリスマといえばのび太くんと言っても過言ではない。
子供の頃は笑ってみていたのび太くんだけど、思えば自分と被るところが多々ある。
というか「のび太くんってまるっきり発達障害がモデルじゃね?」と思ったので今回はのび太くんを真面目に考察をしてみる。
のび太くんの容姿や体格
のび太くんの容姿はごくごく平凡だ。
本人は「漫画みたいな顔つきなんだろう」と気にしているらしいが、ブサイクではない。どこにでもいそうなメガネをかけた少年だ。というかジャイアン、スネオと比べるれば恵まれた容姿かもしれない。
体格は中肉中背でスネオよりは身長も高い。
ちなみに大人ののび太くんは176.9cmだ。大人ののび太くんは漫画やアニメでたまに出演するけど、なかなかの好青年だ。
ADHDはぱっと見ではわからないので、のび太くんも第一印象は良いだろう。
のび太くんの性格
のび太くんの性格はポンコツなのに明るく、人を思いやる優しさがある。
ポンコツなのに性格が歪んでいない理由としては、これも過去に書いたADHDの第一印象~という記事に当てはまる。
ADHDは一見すると案外明るい(明るそうに見える)人が多いかもしれない。
というのも基本的に人間性能がポンコツ(すげー失礼だけど)なので、性格でカバーしなくてはならないからだ。
今で言う、まじめ系クズという奴が近いかもしれない。いや、まじめに物事に取り組んでるつもりでも、人間性能がポンコツだから結果的にクズなるという、意図してやっていない分、たちが悪いとも言える。
そう、ポンコツなのに明るくて優しいのは、ポンコツなのに性格も悪くては救いようがないからだ。優しい一面は自分を守る一面でもあるのだ。
のび太くんはいつもボーッとしている
のび太くんはいつもボーッとしていたり注意力散漫だ。石ころで躓いたり、空き缶で転んだり、犬のしっぽを踏んで追い掛け回されたり。兎に角しょーもないことで損をする。これはADHDの注意欠陥なんだろう。
それにのび太くんはいつも眠そうだ。というか、暇さえあれば犬みたいに寝ている。ADHDは疲れやすいので、眠気に襲われることは多々ある。
でものび太くんは寝付きがものすごく早いので、軽い睡眠障害がある僕からしてみれば羨ましかったりする。
のび太くんは勉強がまるでできない
のび太くんといえば0点だ。0点はのび太くんの代名詞とも言える。
ここまで全教科0点をとることは難しい。0点は漫画だから大げさにしても、普通は勉強を全くしなくても、知らず知らずに学習していたりして、20~30点はとれたりするだろう。
おそらくのび太くんは学習障害(LD)も併発している。発達障害持ちの人は複数の症状に当てはまる事が多い。学習障害といっても算数が極端にできなかったり、本が読めなかったりと様々だ。
のび太くんがどれに該当するのかはわからないが、何らかの障害は持っているだろう。
のび太くんはスポーツもダメ
のび太くんはスポーツもダメだ。勉強は出来なくてもスポーツができる子なら救いようがあったが、のび太くんはスポーツもダメだ。
自転車に乗ることもできないし、野球に参加すればエラーばかりでボールがこない外野に回される。
のび太くんがぎこちない動きでボールがキャッチできないシーンなんかは覚えてる人も多いのではないだろうか?
多分、発達性協調運動障害(DCD)も併発している。
これも以前に書いた記事だが、まさにこれ、運動系がクッソ不器用。
いざ車の運転をしてみると、ADHDの不注意からか、ミスの連続だった。
僕の場合はそれプラス、発達性協調運動障害(DCD)があったらしく、これは大層な名前がついてるけど、ようするに運動系はクッソ不器用で要領が悪いということである。
のび太くんはやたらあやとりにこだわる
何をやってもポンコツなのび太くんだが、射的とあやとりだけはものすごい腕がある。
これは発達障害の興味があることへのこだわりをテーマに書かれている気がしてならない。
ちなみに発達障害は「過集中」という特殊体質を持っていることも多い。
この過集中、自分が好きな分野であれば集中できるという何だかマンガじみたスキルだが、時折映画なんかで見せる、神がかり的な射撃能力を見ると発動しているような気もする。
どちらにせよ、普段の生活では役に立たないのが悲しいが、ドラえもんという作品において、のび太くんがダメ人間でなくてはならないから仕方ないとも言える。
のび太くんの本来の未来は起業家
知らない人も多いだろうが、のび太くんは、ドラえもんが来なかった本来の未来では自分で会社を作っている。
理由としては「ポンコツすぎて、どこにも就職できなかったから」だ。
泣ける話であるが、日々悩んでいる発達障害の人たちは共感する面もあるだろう。
実際に普通の会社では満足に仕事ができず、自分で何らかの食い扶持を作る人は沢山いる。
ちなみにその会社は成功することもなく、花火をしたことが原因で、会社が丸焼けになって多額の借金を背負ってしまう・・・。悲惨すぎるだろ。
で、その借金が曾孫の代まで返せずに、未来からドラえもんが送り込まれたというのが、ドラえもんの第一話だ。
結果オーライだが、それ許されるなら、どこの家もドラえもん送り込むんじゃね?とか思ってはイケナイ。
のび太くんのモデルは誰なんだろう
ドラえもんというのは、40年以上前に書かれた作品だ。その頃には発達障害の「は」の字も日本には浸透していなかったはずだ。
それにしてはのび太くんのダメさ加減は妙に生々しくリアルに描かれている。
これは作者である藤子・F・不二雄先生自体がそういう一面があったからだ。
元に藤子F先生自体もこう明言している。
『のび太は僕なんです』
そう、のび太くんのモデルは作者自体であり、のび太くんの特技のあやとりを漫画に置き換えたのが作者なのだと思う。
そしてドラえもんという作品は本来「のび太くんと同じように救いようがないポンコツな子供に夢を与える」ために作られた作品な気がしてならない。
ドラえもん以外にも、藤子A・藤子F先生達の作品は自分たちは漫画でしか生きていけないということが描かれていることがある。まんが道なんかもそうだ。
このまんが道、藤子先生たちのリアルな漫画家生活をそのままマンガにしたものだ。
さすがに何十年も前に書かれた作品なので、絵は古臭いところもあるが、「自分が好きなことを仕事にし、全力で取り組むという物語」は今見ても面白いし、参考になる。
読んだことが無い人は一度読んでみるといいだろう。
「例え人とは違う道を選んでも何とかなることもある」と、出来が悪い人達に先生たちはアドバイスしてくれているような気がした。